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【Alコント】バランスを守る者
―― つかさちゃん と 綾香ちゃん、掃除をめぐる仁義なき戦い
1. 部屋が荒れるという現実
「つかさぁぁぁぁぁ!!!!!」
「ん~ (*´-`) 何~?」
「お前の部屋、終わってるぅぅぅぅ!!!!!」
綾香ちゃんが絶叫しながら、つかさちゃんの部屋の扉を開け放った。
そこには、床に転がる服、適当に積み上げられた本、どこからともなく発生した謎の紙類……。
「いやいや (´▽`)✨ 別にそこまで汚くなくない?」
「どこがぁぁぁぁ!!!!」
「ほら、歩くスペースはあるし (*´-`)✨」
「それを『汚くない』って言うのは人類でお前だけぇぇぇ!!!!」
2. 片付けたくない vs 片付けさせたい
綾香ちゃんは床に散乱した服を拾いながら叫んだ。
「これ!全部クローゼットに入れればいいだけなのに!!なんでやらないの!!?」
「ん~ (*´-`) なんかさ、全部しまっちゃうと落ち着かないんだよねぇ~」
「意味不明ぃぃぃぃ!!!!」
「部屋ってさ、適度に散らかってるほうが……バランスがいいんだよ (´▽`)✨」
「何言ってるのぉぉぉ!!!!」
3. つかさ、持論を語る
ソファに寝転びながら、つかさちゃんはゆる~く語り始める。
「いやいや (´▽`)✨ ここで寝てるだけで、部屋のバランスを保つ大事な役割を果たしてるの」
「はぁぁぁぁぁ!!!!?」
「例えばさ (´-`)✨ 全部キレイに片付けちゃうと……どこに何があるのかわからなくなるじゃん?」
「いや、それはちゃんと整理すればいいだけだろぉぉぉぉ!!!!」
「いやいや (´▽`*)✨ でもさ、適当に置いておくと『いつもここにある』っていう感覚で動けるから、無駄な動きが減るんだよね~」
「それただのズボラぁぁぁぁ!!!!」
4. 綾香 vs つかさの攻防
「じゃあ何!?つかさは部屋をキレイにする気はないの!?💢」
「ん~ (*´-`) まぁ……適度に整えていけばいいかな~」
「適度ってなんだぁぁぁぁ!!!!」
綾香ちゃんは一瞬、考え込んだ。
ここで真正面から説得してもダメだ。
ならば——。
「よし!!」
「ん~ (´▽`)?」
「つかさ、ここに寝転んだまま『バランスを守る』って言ってるけど……じゃあ、『モノを減らせば』バランスも良くなるんじゃない?」
「えぇ (*´-`)?」
「つまり!お前が『ここにあるのがいい』って言ってるものを減らせば、もっとバランスが良くなるんじゃない?」
「いやいや (´▽`)✨ それは違うよ」
「どこがぁぁぁぁぁ!!!!」
5. つかさ、最適解を見つける
「ほら、部屋にはちゃんと『役割』があるんだよ (*´-`)✨」
「役割……?」
「例えばこの服の山は『明日着るかもしれないゾーン』、あの本の山は『あとで読む予定の積読ゾーン』……」
「積読は予定じゃなくて現実に読めぇぇぇぇ!!!!」
「いやいや (´▽`)✨ 予定があるだけで、意味があるの」
「意味不明すぎるぅぅぅぅ!!!!」
「だからさ (*´-`)✨ いきなり全部片付けるんじゃなくて……『今いらないものだけ』ちょっと減らせばいいんじゃない?」
「え?」
綾香ちゃんは混乱した。
まさかの、つかさが折れるパターン……?
「じゃあ……とりあえずこの床にある服は……」
「それは明日着るかもしれない (´▽`)✨」
「くっそぉぉぉぉ!!!!」
6. そして、片付けは終わらない
「じゃあ、この紙の束は!?」
「それはいつか大事なメモが出てくるかもしれないゾーン (´▽`)✨」
「未来の可能性で片付けないのやめろぉぉぉ!!!!」
「まぁまぁ (*´-`)✨ 綾香ちゃん、そんなにムキにならなくても、いつか片付ける日が来るよ」
「来ねぇぇぇぇぇ!!!!」
こうして、今日も部屋のバランスを守り続けるつかさちゃんと、それに振り回される綾香ちゃんの戦いは、決着がつくことなく幕を閉じた のだった。
エピローグ
「部屋のバランスを守る者」
それは、つかさちゃん。
「部屋を片付けさせる者」
それは、綾香ちゃん。
二人の戦いは、これからも続いていく——。