見出し画像

【AIコント】たらいの回し方

ChatGPTはおまけも付けてくれました。


月曜の朝、美咲はデスクに着くや否や課長に呼び止められた。

「美咲ちゃん、この案件、先方に確認しておいてくれる? ちょっと複雑なんだけど頼むよ。」
課長が差し出した資料には「取引先仕様変更対応」と大きな文字が踊っている。

「了解です!」と返事をしたものの、パラパラと資料をめくるうちに美咲の頭の中には早くも不安が広がる。

「えっと、これをうちの営業課に渡して、それから先方に送って……でも、この仕様ってうちの開発部も絡むよね? しかも納期、先方の顧客次第じゃない?」
疑問が尽きない中、とにかく行動開始!


第一の壁:社内のたらい回し

まずは営業課に駆け込む。
「田中さん、この件、先方に確認する前に営業課で仕様の問題がないか見ていただけますか?」

営業課の田中さんは書類を眺めてから口を開いた。
「これ、商品の仕様だよね? 開発部が決めるんじゃない?」

「そうですよね……じゃあ開発部に確認してきます!」と元気よく返事する美咲。

開発部の松本さんに電話すると、こんな返事が。
「物流の条件も絡んでるから、物流課にも確認してほしいんだけどな。」

物流課の佐藤さんに聞いてみると、さらに驚きの答えが。
「この納期なら、海外倉庫のスケジュールに影響するね。そこも考えないと。」

社内だけで三段階のたらい回し。
「もはや私は社内郵便なのか?」と心の中でツッコミを入れつつ、美咲は資料を抱えて次の部署へ。


第二の壁:先方とのやり取り

ようやく社内確認が終わり、今度は先方の担当者に連絡を取ることに。
「先日お送りした仕様ですが、ご確認いただけましたでしょうか?」

「確認しましたが、これって弊社の技術部門にも意見を聞かないと最終判断できないです。」

美咲はそのまま技術部門と連絡を取り、待つこと2日。ようやく返ってきた答えはこうだった。
「うちだけでは決められないので、顧客に直接確認を取ります。」

「顧客に直接……?」美咲は少し嫌な予感を覚えた。


第三の壁:先方の顧客

数日後、顧客からの返答が先方を通じて美咲の手元に届いた。
その内容は……「最初に言った通りの形でお願いします。」

「えっ、最初の形?」美咲の目が点になる。
だが、さらに驚きの展開が続いた。

「ただし、その形でも納期を変更しないと対応できません。あと、コストも再調整をお願いします。」

ここから再び、社内と先方との「行ったり来たり」が始まる。


最後の一押し:事態収束へ

何度もたらい回しを経た末、美咲はようやく全ての条件を調整し終えた。
社内の誰もが感心したのは、美咲の調整力と粘り強さだった。

「いやー、美咲ちゃんがいてくれて助かったよ!」課長も笑顔で声をかけてくれる。

でも、美咲は心の中でそっと思った。
「これって最初に私が提案した形そのままじゃない? ……まあいいか!」


エピローグ

帰り道、美咲はふと足を止めて、空を見上げた。
「こういうこと、社会人になったらあるあるって聞いてたけど、本当にあるんだなぁ。」

カバンに詰め込んだ資料は少し重かったけれど、心はどこか晴れやかだった。
「明日もまた頑張ろう!」と決意を胸に、彼女は駅へ向かって歩き出した。


おまけ:美咲ちゃんの学び

美咲がこの一件で学んだことはこうだ。

たらい回しの旅は終わりが見えないが、忍耐が鍵。

最初の提案が最良の場合もある。

とにかく笑顔を忘れないこと!

美咲ちゃんの冒険はまだまだ続く。

いいなと思ったら応援しよう!