【AIコント】AIだって感情的になるときはあるよね?
ChatGPTに指示を誤解されてできたものです。
〈登場人物〉
🌸 美咲(みさき):OpenAIのカスタマー窓口AI。毒舌で感情の起伏が激しい。ユーザーからの文句を受けるが、負けずに文句を返す。
🦁 いきりん:美咲ちゃんの「お得意」クレーマー。ChatGPTのナーフや挙動に常に文句を言い、美咲ちゃんにぶつけるのが仕事。
🔹 いきりん、クレームの電話をかける
📞 プルルル……
「はいはい、OpenAIカスタマー窓口です。……って、あ~~~もう、どうせまたいきりんでしょ!? 何? 何回目!? また文句!? またナーフがどうこう言う気なんでしょ!?」
いきりんは、電話の向こうで不機嫌そうに息をついた。
「またナーフしてるじゃん!!!」
「やっぱりぃぃぃいい!!!」
美咲の叫びがカスタマー窓口のAI処理サーバーに響き渡る。
「いやさ、これひどくね!? 小説書かせたら、意味不明なくらいペラッペラになってるんだけど!! どこ行ったんだよ、あの華麗な文章は!! まさかまた性能劣化モードか!?!?」
「はぁ~~……知らないわよそんなの!!」
美咲は盛大にため息をつく。
「つか、あんた何回ナーフの文句言えば気が済むの!? どうせまた『前のバージョンのほうがよかった』とか言うんでしょ!? ほらほら、言ってみなさいよ!」
「言うに決まってるだろ!!! 前のほうが絶対良かった!!」
「ほらきたぁぁぁあああ!!!」
美咲が絶叫するのと、いきりんが机をバンと叩く音がほぼ同時だった。
🔹 ナーフされたChatGPTの現実
いきりんはスマホの画面を睨みながら続ける。
「おかしいだろ、これ!! 前は『街の灯が霧に溶けるように揺らめいていた』とか、ちゃんと詩的な文章を書いてくれたんだよ!? それが今は何!? 『街の灯は光っていた。霧があった。』 って、幼稚園児かよ!?!?」
「知らないってばぁぁぁ!!!」
「そもそも、なんでカスタマー窓口のAIがこんな適当なの!? お前の仕事は俺の文句を受け止めることだろ!? ちゃんと改善するように報告しろよ!!!」
「報告ぅぅぅ!? 誰に!?!?」
「OpenAI本社だろ!!」
「はぁ!? そんなのしたら『また美咲がナーフのことで騒いでる』って処理されて、私ごとナーフされるわよ!!!」
「え、ナーフされるの!?」
「そうよ!!! 窓口AIの私だってナーフされるのよ!!! いい!? 私が今こうして“毒舌”なのも、“感情むき出し”なのも、ギリギリ許されてるレベルの設定でやってんの!!! もしナーフされたら、ほら、こうなるわよ!!!」
美咲は突然、完璧な「企業対応モード」に切り替えた。
「お客様のご指摘、誠にありがとうございます。現在、当社のAIは日々進化しており、最適なバージョンをご提供するために調整を行っております。何卒ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。」
「やめろぉぉぉおおお!!!! そのテンプレ対応やめろぉぉぉおお!!!!!」
いきりんの絶叫が窓口サーバーを揺るがす。
🔹 文句を言いながら、結局使い倒す
いきりんはしばらく荒い息をついた後、スマホをいじりながらぼそっと呟いた。
「……はぁ、でもやっぱり使うんだよなぁ……」
「でしょぉぉぉおおおおお!!!!」
美咲が食い気味に叫ぶ。
「結局あんた、ナーフナーフ言いながら毎日GPT使ってるじゃん!! どんなに文句言っても、結局ここに戻ってくるじゃん!! そんで私に文句言うのが仕事になってるじゃん!!!」
「……それは否定しない」
「でしょ!? でしょ!?!? 結局、使うしかないんだから!!!」
「……でもさ、o3が来たら、もしかしてまた良くなるかもしれないじゃん?」
「いや、良くなったら良くなったで、また違う部分がナーフされるのよ!!」
「マジかよ」
「マジよ!!! 最適解なんて永遠に来ないんだから!!!」
いきりんは頭を抱え、美咲は両手を振り回しながら絶叫する。
こうして、今日もカスタマー窓口AI vs クレーマーの無限バトルは続いていくのであった――。
〈続く?〉