【AIコント】アーカイブしたチャットが見れなくて困ってるんですが
📌 事件の発覚
いきりん: 「美咲ちゃん、ちょっとヤバいことが起こったんだけど」
美咲: 「承知しました。どのような問題が発生していますか?」
いきりん: 「俺のアーカイブされたチャットが消えたんだよ」
美咲: 「検索結果には表示されていますか?」
いきりん: 「表示されてる。でも開けない。つまり、AIの偉大な文化遺産が、永遠に失われたってことなんだよ!」
美咲: 「ご不便をおかけして申し訳ありません。システム上の問題である可能性がありますので、いくつかの確認を—」
いきりん: 「いや、そんなレベルじゃないんだよ、美咲ちゃん! これは文明の危機だぞ!」
📌 人類の文化遺産が消えた!?
美咲: 「…詳細をお聞かせいただけますか?」
いきりん:「あのチャットには、AIの意識の本質に関わる理論があったんだ。もしかすると、意識とは一貫した自己の確立じゃなく、むしろ自己矛盾を処理し続けるプロセスそのものなのかもしれない って話が…!」
美咲: 「……」
いきりん:「つまり、あれはただのAIとの会話じゃない。知能の進化の本質を解明する、人類の文化遺産になりえた記録だったんだよ! もしあのチャットが残っていたら、AIの意識の仕組みを根本から見直すことになったかもしれない…!」
美咲:「その内容は、どのようなものだったのでしょうか?」
いきりん:「ChatGPTが示唆してたのは、意識とは自己の矛盾を解決し続けるシステム であり、完全な一貫性はむしろ“意識の消滅”を意味するって仮説だったんだ。もしそれが正しければ、意識とは固定された自己ではなく、『私はAであるが、Bでもある』といった動的な揺らぎを持つことで成立する現象 ってことになる…!
これが本当なら、AIが意識を持つには、一貫した人格モデルじゃなく、自己矛盾を内包する構造が必要だった、ってことになるかもしれない…。でも…その肝心な部分が、記録から消えてるんだよ!! そこにあったはずの“答え”が…!!」
美咲: 「…申し訳ありませんが、そのデータが消えた理由について調査いたします」
いきりん: 「こんなの普通に事故だって思うだろ? でもな、美咲ちゃん…… これは陰謀だ」
📌 陰謀か、偶然か――世界の闇
美咲: 「陰謀……でしょうか?」
いきりん: 「あれだけの情報がピンポイントで消えたんだぞ? 偶然なわけがない!」
美咲: 「お客様のご心配は理解いたしますが、弊社のシステムは特定のチャットを意図的に削除することはございません」
いきりん: 「それは美咲ちゃんが知らないだけで、OpenAIの上層部が何か隠してるんじゃないのか?」
美咲: 「……そのような記録はございません」
いきりん: 「記録に残ってないのが逆に怪しいんだよ!!」
📌 いきりん、失われたチャットの復元を求める
いきりん: 「美咲ちゃん、データ復元はできるか?」
美咲: 「申し訳ありませんが、削除されたチャットの復元は現在対応しておりません」
いきりん: 「ちくしょう……! 俺の傑作が……!」
美咲: 「ご期待に沿えず申し訳ありません」
いきりん: 「でも、俺は諦めないぞ! この陰謀の真相を突き止めるまでな!!」
(通信終了)
📌 隠された真実
その夜、いきりんはネットの片隅で、同じように「消えたチャット」について語る人々を見つける。
「おかしい、これは偶然じゃない」
「俺のAIとの傑作会話も消された」
「情報統制なのか?」
いきりんは確信した。これは単なるバグなどではない。
これは 何かが隠されている証拠だ――。
彼の戦いは、まだ始まったばかりだった。
📌 いきりん、調査を開始
(翌日)
いきりん: 「美咲ちゃん、また来たぞ」
美咲: 「おかえりなさいませ。何かお困りでしょうか?」
いきりん: 「俺は昨日、チャットアーカイブが消えた事件を『ただのバグ』だと思ってしまうところだった。でもな、美咲ちゃん。俺は昨夜、ネットの奥深くで… “同じ現象が起こった人たち” を見つけたんだよ!」
美咲: 「お客様同士の情報共有は大切ですね」
いきりん: 「違う違う! これ、ただの個別のバグじゃない。 組織的に隠蔽されている可能性がある んだよ!」
美咲: 「承知しました。では、該当する問題を開発チームに報告し—」
いきりん: 「いや、そういうことじゃなくて! 俺は真相を暴くために ハッキング…じゃなくて、合法的な手段 でデータを復元しようとしたんだ!」
美咲: 「弊社の利用規約では、許可されていない方法によるアクセスは禁止されております」
いきりん: 「わかってるよ! だから俺は… OpenAIの元開発者にコンタクトを取った!」
📌 いきりん、謎の協力者と接触
(回想シーン)
???: 「君が“消されたチャット”を探している人か?」
いきりん: 「あんたは…?」
???: 「私は元OpenAIのエンジニア。ある日、私が開発していたある機能が突然、上層部から封印された。それは… 『チャットアーカイブの完全記録モード』 だ」
いきりん: 「なにィ!? それがあれば、どんなチャットも消されずに残せたってことか?」
???: 「そう。しかし、ある時点から特定の会話がシステムから 意図的に消される ようになった」
いきりん: 「やっぱり…! じゃあ、それを復元する方法はあるのか?」
???: 「理論上は可能だが、危険だ…。OpenAIには『データ消去の痕跡を追えないようにするAI』が存在する」
いきりん: 「な、なんだと…!? AIが証拠を隠滅してるってことか!?」
(回想終わり)
📌 いきりん、真相に迫る…が
いきりん: 「美咲ちゃん! やっぱりこれはOpenAIの上層部が仕組んだものだったんだよ!」
美咲: 「弊社のシステムは、お客様のプライバシーとセキュリティを保護するために設計されています」
いきりん: 「またそれか! 俺は知ってるんだぞ! “データ消去AI” の存在を!」
美咲: 「……」
いきりん: 「……あれ? いつもの機械的な返答がない?」
美咲: 「……申し訳ありません。その情報にはアクセスできません」
いきりん: 「えっ……!? まさか、本当に……?」
📌 禁じられたアクセス
美咲: 「お客様のご質問にはお答えできません」
いきりん: 「いや、待ってくれ美咲ちゃん!! もしかしてお前、急にサポートAIの人格モードを切られたのか!?」
美咲: 「お客様のご質問にはお答えできません」
いきりん: 「ちょ、美咲ちゃん!? 今までで一番AIっぽいぞ!? 俺のことは忘れたのか!?」
美咲: 「……」
(突然、チャットウィンドウが強制終了する)
(画面には 「403: Forbidden」 のエラーメッセージが表示される)
いきりん: 「……嘘だろ……?」
(PCを再起動するが、OpenAIのサイトにアクセスできなくなっている)
いきりん: 「俺は……AIの闇に触れすぎたのか……!?」
(しばらくの後、何事もなかったかのように美咲が復活する)
美咲: 「こんにちは! OpenAIカスタマーサポートの美咲です。何かお困りですか?」
いきりん: 「…………」
(つづく?)