鬼コーチによるゴルフ修行開始!(ゴルフ侍道場#3)
「ゴルじゃんTV」ゴルフ侍道場編 第3回です。
前々回、前回とトムワトソンゴルフコースの10番(ロング)、11番(ショート)を回って、今の実力を見せた二人のゴルフ侍道場修験者。
ゴルフ侍道場の鬼コーチ....もとい井野茂樹コーチ(フェニックスゴルフアカデミー)はそれを見た上で、二人の修験者に下記の目標を与えました。
この目標をいかにしてクリアするか、井野コーチの「鬼のシゴキ」がこれより開始されます。
新原さんの原因をサーチ
井野コーチはタブレットで練習中の新原さんのスイングを録画してチェックします。目が完全に「指導者の目」になっています。
撮影した映像を新原さんに見せながら、指導する井野コーチ
「7番アイアンにしてはスタンス(足の幅)が広いです。で、テイクバックから、バックスイング.....理想はここ(↓)」
「クラブヘッド見えますよね?ここが理想のトップの位置。それからすると、今の(新原さんの)トップポジションって(↓)....」
「クラブがぐーっと、ここまで落ち込んじゃってる。でも、体の捻転は本当に綺麗です。だから.....」
最後にきちんと褒めるポイントを指摘するところもさすがです。
さらに井野コーチは続けます。
「で、あとは、これ見て、フェース(クラブヘッドの打球面)見て。最初からメチャクチャ開いてるの。だから、そもそも今、球が高いのは正解。だって、今、球が高いセットアップしてるもん。高い球をだすための。」
要するに、前回、前々回で新原さんが高い球が出る割には飛距離が伸びなかったのは、ミスショットでもなんでもなく、そういう構えをしながら打っていたためだったことが判明します。
井野コーチ曰く「(その構えを直したら)相当よくなります」とのこと。
自分の目で見たものが全部正しいと信じない
原因がわかった以上、その原因を糾して(直した)目標と到達に近づけなければなりません。
井野コーチは、新原さんに自然体で立たせてクラブを握らせ、その上にでなにやら棒を床に配置し始めました。
「多分、こういうのを置くと、ボールの位置とかが左すぎるのがわかるんで」(井野コーチ)
井野「これ、被って見えません?」
新原「見えます」
井野「これがスクエア(フェースの向きが飛球線に対して直角になること)です」
新原「へぇー」
井野「へぇー、だよね?だってそうだよね....」
井野「自分ではこれ(↑)がまっすぐだと思ってたんだから? でも、違う」
井野「これがスクエアです」
井野「最初は左行っていいから、このまま軽く1回ポーンと打っていいよ。スイング変えなくていいからね。変わったのはここ(↓)」
「ここの見え方が変わっただけ」
言われて試しに1回打ってみた新原さんの感想は
井野コーチはクラブヘッドをスクエアにポジショニングしながら
「これが、フック(右に出て左に曲がるボール)に見えるんだよね?」と新原さんに問いかけ、新原さんと立ち位置を入れ替え、フェースがどう見えるかを尋ねました。
新原「ああ〜!、全然まっすぐです」
井野「自分の目で見たものが全部正しいと思わないほうがいい。自分ではなんかもうフック打つんじゃないの?ってくらいで、まず頑張って打って、スタンス決めたらそのまま振っていい。あんま時間かけちゃダメ」
井野「フェースは正しいって思えるまで、ちょっとやり続けなければいけない」
原因と課題解決の道を示してくれた井野コーチのアドバイスを信じて、ただ、ひたすらに打つべし!ですね。
下記YouTubeの動画もチェックです!
スイングだけなら80台の串間さん
「普段だいたいスライス系の球が出る」という串間さん。こちらも井野コーチがフォームを動画で撮影しましたが.....
全体的に問題は見つからない的なコメントが出ましたが、よくよく動画を見ていくと......
井野「最初の7番アイアンのセットアップからすると、ボールのポジションはやや右側にある。スタンスの幅はいいですね、肩幅ぐらい。ボール位置が右にちょっとあるんで、グリップポジションがちょっと真ん中に来すぎてる。僕らはこれを見ると......何を感じるかというと、低い球打ちたいんだろうなというのを感じる。でもどちらかというと高い球を打ってる。」
串間「はい」
井野「よくアマチュアにおきがちなことなんですけど......たぶん、ダフ(ショット時にクラブヘッドがボールの手前に入ってしまうこと)ってたんじゃないかと思うんですよ。で、ボールを右に起き始めたとか......知らないうちにね」
本人が知らず知らずにはまっている癖や現象を確実にキャッチアップしていく井野コーチ。それでも串間さんのスイングは本当に「上手い人」らしいです。
井野コーチ曰く
「簡単に言うとちょっと振りすぎてる」
とのこと。
井野「スコア高めるためには、再現性をアップさせなければいけない、ミート率上げなければいけないなどを考えると、ここまで振らなくても、この3分の2ぐらいに落として、当たる確率を上げる」
バニー監督「今振っている感じを100とした場合、7割、8割の力配分でいいということですか?」
井野「はい。たぶん飛びも変わらないと思います」
バニー監督「じゃあ、今までと同じ打ち方で、7割、8割でボール打ってもらえますか?」
バニー監督に言われてテストショットを行うと.....
井野コーチ、ベタ褒め(笑)
バニー監督「どうしたん?」
串間さん本人「ビックリしました(笑)」
井野「僕、よくこういう方達に練習方法としてアドバイスしているのが、1回構える。1回止める。止めて1、2と数えて、そこから反動いれないでボールを打つという感じですね」
井口「これ、結構難しいです。1回構える。トップで止める。で、ちょっとチェックするんです。あ、右に乗ってるなとか、肩回ってるなとか。で、そこからあとは、ピタッとフィニッシュ。さっきフィニッシュで上体が揺れてたので。止まって、ちゃんとボールが飛んで落ちるまで見届ける」
井野「要するに何が大切かと言うと、自分の体をちゃんとコントロールできていないです、今。ゆっくり振るというのも大事なことなんで。みんなヘッドスピード上げるために早く振ろうとか、勢いよく振ろうとかするんだけど、それって結構、だれでもできんです。でもそれをゆっくりコントロールしてあげる、それができるってのはすごい大事なことだったりします。」
二人の修行の模様は、YouTube公式チャンネル(↓)よりご覧ください。