特派員ちはる『ジェッターで行くチェアリング』
20230212 陵南公園チェアリング
建国記念日の翌日。晴れ。そよ風程度。
高尾山口まで行くつもりだったが、水場もある都立陵南公園が目に入り、ゴールとした。
通勤で使う橋だけど、今日は渡らずに、手前で曲がって浅川を遡上。標準で装備しているサドルが体に合わなかったから、ジェッターを購入して早々にサドルを交換した。まるで座っていないかのようなステキな座り心地だ。リアキャリアとバッグは、以前使用していた自転車のものを再利用することにした。ここまでくると、フロントに着脱可能なキャリアが欲しくなってくる。純正パーツだとバスケットを取り付けるためのキャリアは用意されているみたいだが、とりあえずは様子を見ることにした。
河川敷には、先日降った雪が残っていた。ランナーが一人黙々と走っていた。その姿を見た瞬間、ふと「なぜ、人は走るのだろう」と、たわいもない問いが浮かんできた。「この人に自転車という選択肢はなかったのだろうか」という問いとともに。
浅川の左岸は、サイクリングロードになっている。長沼辺りから高尾まで続くらしい。
鴨の集団を発見した。何をしているんだろう。日向ぼっこという訳ではあるまい。餌を必死に探しているのだろうか。そういえば、鴨は何を捕食しているのだろう。夜はどこで寝るんだろう。普段見慣れている景色にも知らないことがたくさんある。
上流に向けて走っていると、梅の花が咲いていた。これらの花がすべて実になるのだろうか。職場の敷地にも梅の木がたくさん植っており、いつも収穫するのに一苦労だ。さらに保存する冷凍庫が、それほど大きくないから、去年の梅が一部加工されずにまだ残っている。
紅梅もあった。桃の花みたいだけど、桃の方が、もう少し淡いピンクかもしれない。すこし寄って見てみると、花弁が多いように見える。梅は、五方と決まっているが、これでは八重梅ではないか。梅にはあまり詳しくないので、詳しい方がいたら教えてもらいたい。
陵南公園が近づくと、親子が川遊びをしていた。よく見ると、子供は川に夢中だが、親はそうでもない。むしろ飽きている。子供の目には何が映っているのだろうか。魚だろうか。それとも、水の中に映る自分の未来だろうか。
多摩御陵に続く南浅川橋に到着。ここは、南浅川だから、どこでも同じ名前になりそう…でも、多摩御陵に繋がる、この橋にだけ許された名前かもしれない。
今日のゴール、陵南公園。立派な石碑がある。その脇に生えているのは、桜の木。桜は60年程度の寿命しかないから、少しづつ植え替えて行かないといけないみたいだ。
オレンジの自転車に、オレンジの椅子という統一感があるように見えるが、偶然である。ブラックにオレンジという色の組み合わせが、最近多い。
ちなみに「チェアリング」とは、折り畳み椅子を持って、好きなところで勝手に寛ぐこと。バーナーとかを持参するとお茶も淹れられる。簡単にいうなら、「お手軽デイキャンプ」といったところだろう。
ビタミンDの簡単な補給方法には日光浴が有効だが、太陽にあたりすぎると肌に悪い。男性であっても日焼け止めを塗ることをおススメする。さらに美肌を目指すなら「リンクルケア」も大切。目尻の皺は笑い皺を言われるけど、言い訳だと思う。日焼け対策に、小型のタープを用意しようか目下検討中だ。
チェアリングの醍醐味といえば、ラーメン作り。鍋はジェットボイルもどきだが、性能は互角だ。ただ、内側に目盛りが切ってないので、時にして不便だ。
出来上がり。やっぱり外で頂くラーメンは格別。今日は醤油ラーメン。具材は乾燥わかめだけ。時々、魚肉ソーセージを入れることもある。調味脂が入って、コッテリした。実は魚介あっさりスープにも脂は適量入れるらしい。
さて、お腹もいっぱいになり、今日の活動報告を兼ねて、レジャーハウスミヤザキに立ち寄ることにした。八王子に住んでいると、時間をかけずに、気軽に、自然と触れ合うことができる。そこは八王子の魅力の一つだろう。自転車でサイクリングしながら、季節の移り変わりを、ゆっくりと堪能した1日であった。