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グループ4 CONNECTION


人口や若者が減っていく未来の宮崎市では、どんな街の『盛り上がり』が必要なのか。


『盛り上がり』というと大人数で盛り上がっている様子が連想されやすいですが、私たちは人数に関係なく、少人数でもその場で起きていることを楽しんでいる状況が、盛り上がりなのではないかと考えました。

チーム名「CONNECTION」も、人と人のつながりを意識しようというところから命名しました。

盛り上がり調査開始!

フィールドリサーチで、月に1回橘通で行われる「街市」に8月終わり参加しました。
そこで、どうしたら盛り上がりが発生するかという疑問をもとに、一番街でアンケートを実施しました。

アンケート結果

この結果から、「盛り上がり」が生まれるためには、ふらっと立ち寄れる場所が必要なのではないかと言う仮説を持ちました。

「宮崎市を知ろう!ウォークラリー」を実施

第1部参加キャスト:左から、服部さん・磯﨑さん・トムさん
第2部参加キャスト:左から、田中さん・島中さん・長友さん

11月23日に開催されたSMILE MIYAZAKI 100年祭では、パネルを設置した場所をベースとし、ベースから離れたところにいるキャストの方のところを回るという、ウォークラリーを実施しました。3ヶ所に散らばっているそれぞれのキャストは3枚のテーマが書かれたカードを持っていて、来場者にそのうち1枚を選んでもらってそのテーマについてお話しました。複数のキャストを回った後にベースに帰ってきて、抽選を実施、お菓子がもらえる、といったものでした。


活動詳細はこちらからご覧いただけます↓


プロジェクトを通じた変化や自分たちの想い

れんと:
今回のプロジェクトを通して【宮崎が必要としているものは何なのか?】について多角的に考えを持つことができるようになりました。
街市では中心街に来ている人、その人たちの声を聴くことができ、ウォークラリーを実施した時にはキャストや参加者とのお話を通じて、宮崎の抱える課題についてどう思っているのか知ることができました。そのほかにも各ワークショップ(生目の杜遊古館での学習など)では毎回新しい角度から宮崎を見つめ直し、歴史的背景にも詳しく知ることが出来ました。
 そして一番の問いである、どんな「盛り上がり」が必要なのか。に対して、私たちはその盛り上がりを大きな規模ではなく小規模で起こそうと考えてきました。私としては、共通の話題を見つけることが、少人数でも盛り上がるためのカギではないかと思います。これはウォークラリーを実施していた時に気づいたことですが、あらかじめテーマを選んでもらったうえでお話をすると、普段以上に会話が展開されていきました。共通のテーマを持っておくと話しやすいのかなと感じました。これを踏まえて、宮崎の街中に話題展開につながるような空間ができればいいなと思います。
例えば、映画「PERFECT DAYS」にも出てきた、THE TOILET TOKYOというプロジェクトでは東京都渋谷区の17か所にユニークな公衆トイレが作られました。これは映画を見たという人、形や色が面白いなと思った人になるかもしれません。宮崎にもこのような場所ができると、5年後、10年後、いや100年後の町は「盛り上がり」に溢れた街になると思います。

ともき
今回のプロジェクトを通じて、人と話すことの重要性を感じることができました。また改めて今後の宮崎では、人と人を繋ぐための「盛り上がり」が必要であると思いました。「盛り上がり」というテーマをもとに活動を行っていく中で、少人数でもその場で起こっていることを楽しみ、共有できることが理想の盛り上がりであるということに気づき「宮崎を知ろう! ウォークラリー」を企画し、実践しました。このイベントを行うまでは、初対面の人と話すことが苦手だったのですが、イベントに協力していただいたキャストの方々の助けもあり、面識のない人に対しても、自分から積極的に話しかけられるようになりました。初めて会う人とでも、実際に話してみると、思わぬ共通点があり、盛り上がることができました。100年後の宮崎にも、イベントの中で実現することのできた「盛り上がり」が残っていて欲しいと思います。

あい
このプロジェクトに参加する前は、街が盛り上がるということを考える時には、お金がよく循環するということしか考えていませんでした。そのために、観光地をつくったり、有名な人を呼んでイベントをしたりすることが必要だと考えました。しかし、日南の油津商店街復興の話を聞いたり、ウォークラリーのイベントをしたりしたことから、特別な建物を作ったり、有名な人を呼んだりしなくても、既存の建物や場所を活用したり、地元の人をうまく繋げたりすることで、盛り上がることができるということが分かりました。新しいものを作ることも大事ですが、既存のものを活用することで盛り上げることができると体感しました。そのような盛り上がりにより、人々は自分の話したいことを話したり、感情を共有して満足することができると強く思います。

ゆりな:
私は、今までこのようなプロジェクトに参加した経験が無く、どのようなものか想像ができませんでした。しかし、企画や実践で色々な刺激を得ることができ、宮崎のことについても深掘りすることができたと感じます。
「宮崎を知ろう!ウォークラリー」では、普段は考えないような「盛り上がり」というテーマを設定したことにより、プロジェクトに参加しなければ、関わることが出来なかった様々な分野のキャストや参加者とお話をして、色々な考えを共有出来たので、楽しみながら実践を行うことができました。特に学生の視点では、色々な大人と話せたことが大きな経験になり、今後にも活かしていきたいと考えました。このプロジェクトを経て宮崎の人の温かさや繋がりを感じられて、宮崎に居続けたいという思いをより強く持つことができ、ますます「盛り上がり」の場が広がって欲しいと思いました。

ひろき:
周りの友達などは、”宮崎は田舎だ”(現代人の田舎のニュアンスは、何もない・魅力がない、である)とよく言います。しかしそれは、宮崎のことをしっかり知らない・知ろうとしないだけであり、私自身、もっともっと宮崎市のことを知って、宮崎市の魅力をたくさん探して、自分が住んでいる街に誇りをもちたいと思い「市制100周年記念若者ミライ提言事業」に参加をしました。また個人的に、政治や行政に興味があったのも参加の理由の1つです。
私は、”盛り上がり”をテーマに様々なことを考えてきました。最初は”多人数じゃないと盛り上がれない”と考えていました。しかし、ワークショップや活動の回数を重ねるごとに、「人数に関係なくその場で起こっていることを楽しんでいる状態」という、私達の理想の盛り上がりが完成しました。東京のような大都会の盛り上がりはなくていい、宮崎にしかできない盛り上がりを考えていくべきだと思えるようになりました。
今回の提言事業で養ったことを、これからの様々な活動に活かしていきたいです。

100年後のミライ

 100年後の宮崎では「人々の交流が盛んで結びつきが強い社会」であってほしいと考えています。今までの活動を通して、普段話すことのない人々との会話で一緒に笑い合える瞬間や、ふとしたきっかけで話が進み、思わぬ話題で話が盛り上がる楽しさを感じることができました。このような状態が100年後の宮崎にも残ることで「人々の交流が盛んで結びつきが強い社会」を実現することができると思います。


 また、100年後の宮崎のために近い未来(5〜10年後)には「様々な分野の方々(地域住民、学生、行政関係、地元の企業、宮崎と関わりの無い人)が関われる場所」が必要だと考えました。具体的な案として、大学キャンパス内で大学の講師や地域住民の人々が体験教室(科学実験教室、地元の食材を使った料理教室等)を開くことを考えました。このイベントを行うことで、子供たちが若いうちから様々な人々と関わることの楽しさを感じることができ、大人(社会人)も普段関わることの少ない世代(子供達や学生)と関わることができます。そして、人々の交流が生まれやすくなり、自分たちが目指す100年後の未来に近づいていくと考えました。

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