そうやって我々は、自らの人生について学んでいく。
人生は無数の点からなる。
ある点群を結ぶと、まるで悪夢のような人生が浮かび上がる。
そして、これからもそれが続くかもしれない。
ある点群を結ぶと、希望に満ちた美しい人生が浮かび上がる。
そして、それはこれからも続く。
だが、どちらも人生なのだ。人生を解釈するのは常に我々であり、
それぞれの解釈は人為的なもので真実でない。しかし、真実である。
それは多様な解釈を内包しながら進んで行く。
だから、一つの解釈でつまずいても、時間を置いて、
別のつなぎ方をしてみるのが良い。
たいていそういう時には、自分では忘れていた点群たちが、
新しい人生の姿を浮かび上がらせてくれる。
そうやって我々は、自らの人生について学んでいく。
人生もまた、世界から与えられたものである。
それは人工物でも、自分だけのものでもないのだ。
我々は他者の人生が大切であるように、自分の人生もまた、
未知であり、奥深く、体験する我々の意味を超えて、
大きな木の根のように、世界に深く根ざしている。