天からの恩恵をまず自分という器で受ける

「他人を幸せにするには、自分も幸せでなければなりません。」

「では、私には無理なのです。

 どうして、自分も幸せでなければなりませんか?」

「天からの恩恵をまず自分という器で受ける必要があります。

 それを人に分け与える」

「自分には残さなくていい?」

「すべて与えさない。あなたの愛する人と、あたなの敵に。」

「敵に?」

「それは人をつなぐ力でもあるのです。自分を超えて」

「では、どうして、この世界はこんなに争いが終わらないのですか?」

「皆、人に与えようとしないからです。

 自分の器はすでにいっぱいで溢れているのに。」

「そういう人は溢れているから幸せなのですか?」

「違います。天からの恩恵を分け与えることこそが、幸福なのです。」

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