世界の空洞を。

自分の中心に降りて行くと、そこには
巨大な空洞があり世界が湧き出していた。

我々の最大のイマジネーションとは、
その風を受けて引き起こす現実である。

想像を自ら根源として生み出そうとするな。
一個の人間は巨大な筒のやうに、

世界から湧き上がる風を受けて、
眠りにつくまで現実を想像し続ける。

想像力とは世界を受けて変換する力を、
別の変換にかけて生み出す力である。

まずは零から生み出そうとするな。
おまえが聴くもの、見るもの、感じるものを、

変換せよ。おまえはまず、様々な変換の技を
身につけねばならず、

となりのお喋りを、異世界の会話に、
新宿のビル街を、神話の森に変えて、

目の前にあるものを、違うものに変換することで、
創造の技は磨かれる。

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