創作とは、もう一度結び付ける。

創作する人が不安定なのではなく、
不安定な人が創作家になる。

なぜなら、創作とは分裂したものを、                 もう一度結び付け総合しようとする試みだからである。

そこには錬金術的な投影によって分裂した自己の統合を促す、
治癒的な作用があるからである。

創作家が苦しむのは、作ることによってではなく、
作れないことによってである。

作ることで、その人は一時にせよ、心の平和を取り戻す。
取り戻した平和は崩れるけれど、それでまた創作に専念する。

これは職業の話ではなく、人間の話である。

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