リアルイベント。

現代のリアルイベントは、後から或いはリアルタイムに、ネットの上で衆知されることが暗黙の内に前提とされている。いわば、逆に言えば、テレビのスタジオが特別な場所であったように、あらゆるリアルイベントはネットに様々な形でアップされる素材としての価値を持ち初めているのである。

かつてはテレビ局のスタジオが持っていた神話性は、それぞれのリアルイベントの現場に分散し、いわば巨大な情報ネットワークへの接続が主催者や参加者によってなされ、そこで参加者の孤独感は軽減される。また現場には予約された聴取の目が埋め込まれることになる。

ネットで新しいことを起こすことは難しい。それは繰り返される複製の世界である。そこでは逆にリアルなイベントことこそが、強いインパクトを持つ。

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