言語の森

言語ならぬものを言語とし、

言語の森で迷いを抜け、

言語から言語ならぬものへ自らを変え消滅する。

私は言語の森を抜ける一者であり、

私は言語の森を抜ける一者ではない。

私は言語の森を通るすべての者であり、

私は言語の森に深く刻まれた軌跡でもある。

朝の闇の中を抜けて、その地面の胎動を感じ、

世界と自己の境界に立って、せいいっぱい背伸びをする。

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