双つながらの才能。

才能のある人はそれを思う存分伸ばすがいい。誰になんと言われようと、思う存分伸ばせばいい。できれば世界一になれば良い。

しかし、もう一つしなければならないことは、その才能と対極にあるもう一つの才能を知り、それを同じくらい伸ばすことだ。それは北極から南極に行くように、徒労であり苦しみである。なぜなら本来、その二つの才能は、陰陽のように、お互いをお互いが打ち消し合う才能であるからだ。

しかし、対極にある二つの才能を獲得する時、それはその人の二つの翼になるのだ。その人の精神の座標軸を一つ増やすことになる。そして二つの対極の間にある領域全体が、その人のものになる。

その時、人は自分の才能を、槍ではなく、この世界の循環の流れの中にあるものとして、捉えることができる。

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