ゲームとクオリア。
ゲームの世界に現実世界のいろいろなクオリアを持ち込むこと。
土を踏むざくざくした感じ、
川の流れにくい感じ、
部屋の片づけにくい感じ、
古本屋の本の撮りにくい感じ、
紙のやわらかい感触、
そういうものを、ゲームの上で再現できたら、そこは、
人間の生活環が侵入可能な領域として、
その人の固有の生活環と地続きになる。
それが、スマートフォンが得意とした感覚のゲーム。
大型デジタルゲームでは、取りのがして来たところ。
ゴミ箱にゴミを投げて入れる感じとか、
鳥を飛ばして建物を壊す感じとか、
ボールを飛ばして跳ね返す感じとか、
そういうクオリアによるリアリティがそこにある。
それはグラフィクスをどれだけ挙げてもたどり着かない、
インタラクティブとクオリアを通したリアリティだ。
それが、人をデジタル空間にもう一度いざなう。
ヘッドマウントも、新しいデジタル空間も、まず感触(=クオリア)のある世界を、
目指すだろう。
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