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日米企業の情報公開の違い

大学4年生。大学生活最後の大仕事といえば卒論です。

私は財務会計を先行していて、卒論はIR(投資家向け広報)をテーマにしています。

先日、あるオンラインセミナーに参加したときに、日米企業の広報活動の目的や方法の違いを感じたので、個人的な備忘録として文字にしてみようと思います。

今の卒論とも近いテーマだなと思ったのでそれも踏まえて書いてみます。

日米企業の違い①スタンスの違い

企業広報の場に対しての捉え方に違いを感じました。

日  本:ディスクロージャー(情報開示)、アカウンタビリティ(説明責任)
アメリカ:マーケティング

日本企業の広報はディスクロージャー(情報公開)やアカウンタビリティ(説明責任)の面が色濃く感じられました。

もう少しわかりやすく書くとするならば、

うちはこういうことをやっています!

とか

こんな先進的な取り組みをやっています!

みたいな感じです。

一方で米国企業はというと、広報の場自体が一種のマーケティングの手法のように思います。

日本語ではあまり聞かない表現ですが、

こういう価値を提供しています

という表現が多かった印象です。

(文化的な側面からこの要因を深堀りしてみたいなと思いました!)

この違いが顕著に現れているなと思ったのはSDGsに対する取り組みの紹介でした。

これが次の違い②になります。

日米企業の違い②SDGsに対する取り組み方、捉え方

日本企業のSDGsに対する取り組みの紹介の仕方は、先ほど触れたように、ディスクロージャーやアカウンタビリティが強く反映されています。

SDGsのゴールの達成に向けて自社ではこういう取り組みをしています。

こういうふうに商品開発をしています。

という表現が多い印象です。

一方で、米国企業はというと、私的には一枚上手だなと思いました。

どういうことかと言うと、

SDGsに取り組んだ上(取り組むことはもはや当然のレベル)で、その取り組みが、消費者や投資家をはじめとしたすべてのステークホルダーにとってどんな利があるのか、どんな価値を提供できているのかまで触れられていたことです。

これは私自身、とても学びでした。

今、某TVドラマでも話題の"顧客第一"とも言える考え方、捉え方なのかなと思います笑

米国企業のこの考え方は資本主義社会(=利潤の追求)における企業の存在価値に立ち返っていると思います。

(※資本主義社会の是非はまた別の話ですが、、、)

シリコンバレー留学で学んだアメリカ流のプレゼン学

実は先月、シリコンバレーにオンラインで短期留学をしていました。

その際に学んだ一つがPresentation(プレゼン)の講義でした。

講義だけでなく、実際に自分で考えたビジネスアイディアをPitchする機会もあったのですが、そのときに講師の先生やメンター陣に口酸っぱく言われたのが、まさにこの、

"投資家にとっての価値は何か"、"投資することで得られるリターンは何か"

でした。

アメリカの投資家は常にそこを意識しているということです。

日本ではあまり意識したことがない感覚だなと思いました。

どちらがいいとかそういうことじゃない

ということで、私が個人的に感じた日米企業の情報公開の違いをまとめてみました。

後半はとくに米国企業わっしょい!感が出てしまいましたが、日米のどちらがいい!という話ではないと思っています。

企業の広報活動もコミュニケーションの一手法であるので、日本企業がアメリカの手法をまんま踏襲しても日本の消費者との文化的なコミュニケーションギャップが生じてしまう可能性もあります。

ただ、アメリカのマーケティング的手法はグローバル化する中で日本企業に足りないものかなとも思います。

どうやってローカライズさせるかがこれからますます大切になってきそうです。

番外編

この話をある仲間にしたときに、なんで日本企業のプレゼンてわかりにくいのかな?と聞いてみたところ、こんな答えが返ってきました。

欧米は前提として同じ国にいても、人種や文化的背景とかのバックグラウンドが違う。だから英語を話していても通じないことが日常茶飯事。だからビジュアル的にも話し方的にもわかりやすさを求められているように思う。でも日本は国内にいると、言葉が通じないということがまず起きない。だからわかりやすさを欧米ほど求められないのかもしれないね。

個人的にはけっこうなるほどなと思いました。

ちなみにこれを言ってくれた彼は、実際にイギリスの学生のプレゼンを見てわかりやすさに驚いたそうです。(文字ばかりの自分のスライドにもイギリスの学生陣から非難殺到だったようです)

ここら辺については文化も関わってくるのですが、卒論でも触れられたらなと思います。

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