スタバにみるGlobalization〜社長の鞄持ち日記Vol.2〜
このnoteでは何度も言っていますが、noteを毎日投稿するようになってから「伝わる表現」ということを意識するようになりました。
伝わる表現について書いたnoteはこちら🔽
伝わる表現において私が一番大切だと思うことは以前のnoteにも書いたとおり、
相手の前提(相手の知識や学習レベル、文化や慣習などのバックグラウンド)を理解する
ことだと思います。
そしてこれはインターナショナルなコミュニケーション、ドメスティックなコミュニケーションのどちらにおいてもいえることだと最近思います。
社長の鞄持ちをしていて感じたこと
私は教育系ITのスタートアップで社長の鞄持ちをしています。
社長の鞄持ちを始めた理由はこちらからどうぞ🔽
今は高校生向けの進路相談プラットフォームの開発と販売促進に取り組んでいます。
ここで少しアプリ開発の背景をお話します。
突然ですが、
生まれも育ちも富山で、今も富山で暮らすあびが、地方に住む者を(勝手に)代表して言います。
「信じられないかもしれませんが、インターネットとスマホが普及した今でも都会と地方の情報格差、機会格差は存在します。」
ちなみに、総務省発表のインターネットの利用状況に関する情報はこちら🔽
情報格差、機会格差の例をあげましょう。たとえば「職業」
私が驚いたのは、社長が県内の高校生30名に「知っている職業を1分間でなるべくたくさんあげてください」と言った時に、彼らが言えた職業の数は
なんと、たったの15個でした。
あげられた職業の名前は
「公務員、銀行員、消防士、警察官、プログラマー、弁護士、税理士、芸能人、歌手、教師、看護師、医師、保育士、塾講師、アスリート」
でした。
いかがでしょうか。
いわゆる「士業」と呼ばれる職業や普段テレビなどで目にする職業、もしくは身の回りの大人が就いている職業の名前ばかりです。
つまり、彼らが普段、目にしたり耳にしたりする身近な職業がそれらである、もっと言うと、それらしかないのです。
同じ調査を東京などの都会といわれる地域でしたことはないですが、この傾向から予想すると、触れる情報量が比較的多い都会の場合、おそらくここには出てこなかった職業名があがるでしょう。
当初は地方の子どもたちにITというツールを利用することで彼ら彼女らが普段会えない先輩に出会うことを通して、気づきの機会や進路の選択肢を増やしてあげたいということがアプリ開発の背景の一つでもありました。(よね、社長?違っていたらすみません💦)
でも、実際にはITという単語を地方で使うと、
「IT?なんかむずかしそうだな?」
「大事なのはわかっているけど...」
と、ネガティブなイメージをもたれることの方が多い気がします。
ICT教育を進めるべき地方でなかなかそれらが受け入れられないのが現状です。
実際、販促でWeb会議用アプリを利用してオンラインで何かをするよりも、
「アプリを一緒に使ってみよう!」というワークショップの方が
地方の子どもたちに受け入れてもらえることが多いような気がします。
おそらくその理由は彼らにとって
「Web会議用アプリを利用してオンラインで何かをする」
と言われても、Web会議用アプリを利用している状況に出会したことやWeb会議用アプリを使っている人を見たこと、そもそも経験をしたことがないからピンとこないということにあるでしょう。
だからICT教育を普及させたいけれど、それとは逆行するようにローカルなイベントをすることで認知を集めるしかない、
その地域の文化や慣習に合わせて活動することが自然と求められるのです。
つまり、相手の前提を理解することがここでも求められるのです。
"Think Globally Act Locally"よりも
"Think Locally, Act Locally"
その先にあることが"Globalization"だと思う
よく、
"Think Globally Act Locally"(地球規模で考えて、地域で行動しよう)
なんていう表現を耳にしますが、私は
"Think Locally, Act Locally"(地域で考え、地域に合わせて行動しよう)
のような気がします。
ビジネスであれ、コミュニケーションであれ、
グローバル化を目指していても
結局は相手の前提(相手の知識や学習レベル、文化や慣習、民族的な性質などのバックグラウンド)という名の
ローカルな部分の理解(異文化理解)が自然と求められるように思います。
実際、
日本企業が海外進出を目指す過程で、”異文化コミュニケーション”の成否が海外進出の成否の分かれ道になった事例もあるようです。(これは大学の講義で知りました。)
そして、
"Think Locally, Act Locally"(地域で考え、地域に合わせて行動しよう)
の先に、結果として
"Globalization"(国際化、グローバル化)
があるように思います。
スタバにみるLocalとGlobalの捉え方
つい最近までは世界的に”グローバル化”が叫ばれていたと思っていましたが、気がつけば今は”自国第一主義”の国も台頭し、その風潮が強まって、
グローバリズム VS ナショナリズム
が拮抗しているように感じます。
ただ、「企業」という視点で世界を見るとGAFAのようなグローバル企業が世界を支配するほどの力をもつ巨大企業になっているのは事実です。
そんな中、"Think Globally Act Locally"についておもしろいページを発見しました!
⬆️このブログにもあるように、世界規模で展開するコーヒーのチェーン店であるスターバックスの
"Starbucks Coffee 2012 Biennial Investor Conference" (2012年隔年投資家会議)
の資料(p.199)にはこう書かれているようです。
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「THINK LOCALLY • ACT REGIONALLY • LEVERAGE GLOBALLY」
(現地で考え、地域にあわせて行動し、グローバルの仕組みを活用せよ)
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現地の前提(文化や慣習、民族的な性質などのバックグラウンドや政治、経済、経営など)を理解して、現地にあわせた活動を行いながらも、視野を広げてグローバルの仕組みを活用する。
さすが、世界規模で展開するスタバですね!!
状況によってグローバル化の捉え方は異なるとは思いますが、
私は
グローバル化とは「画一性」ではなく「多様性」の尊重
だと思います。
スターバックスの成長戦略
「THINK LOCALLY • ACT REGIONALLY • LEVERAGE GLOBALLY」
(現地で考え、地域にあわせて行動し、グローバルの仕組みを活用せよ)
ステキです!!
スタバのことがもっと好きになりました。