1、 英国プレミア・リーグ・サッカー、アースナルの1ファンが怒る。キーパーの巻。
其の① キーパーの巻。
アースナルの20~21年のシーズンは、最悪だった。昨年まで連続20年以上、プレミア・リーグで7位以上を確保し、チャンピオンズ・リーグか悪くてもヨーロッパ・リーグには参戦してきたチームである。
1ファンの私が考えると、この結果について幾つかの要素に思い当たる。
その一つ目、ゴール・キーパーについて今日は書いていこうと思う。
最大の誤算は、19~20年の後半で、キーパーのLeno(レノ)が怪我をした時に、プレミア・リーグでの正キーパーの位置に就き、チャンスをものにして活躍したMartines(マルティネス)をAston Villa (アストン・ヴィラ)に売ってしまったことである。
これまでも、私はマルティネスの実力は過少評価されていると思っていた。何年も何年も下積みで、リーグ・カップとか、あまり重要ではない試合にだけ起用されていたが、この2、3年は随分成長してきて、反射セーブのみのレノより、ずっとずっとバランスの取れた良いキーパーになっていた。
それに反してレノはというと、反射的セーブ以外は、彼がボールを持つと危険の匂いプンプンで、私は早くボールを離してパスしなさいよ、と何時も祈っていた。
モタモタしているうちに、すぐに相手チームの選手が寄せて来る。
焦って、敵に囲まれている自軍のディフェンダーにパスする。
DFも慌ててボールを取られるということも度々あった。寄せられて、時間が無くなり、ピッチ外に蹴り出し相手にスローを許すことも多々あった。この様なことが頻繁に、この1、2年間に起こっていた。
次にどういうプレーをすべきかを考えるのに時間が掛かり、ボールを持ちすぎなのである。その上、レノの場合は、こういうミスの多くが相手チームのゴールにつながっているのだ。選手のレベルが高いプレミア・リーグでは、0.01秒の動きの差が点が入るかどうかの境目である。
プロの監督やコーチが分かっていない訳はないので、控えのキーパーに20ミリオン・ポンドのオファーがアストン・ヴィラからきて、経営陣が売ってしまったのだろう、と思う。他のファンも間違ったキーパーを手放したと嘆いていた。
20~21年のヴィラでのデビュー戦で、マルティネスは、ペナルティ・キックを止め、勝利に貢献し、守護神の座を獲得する。
去年はギリギリのところでプレミア・リーグに残留した、選手層の薄いヴィラのチームが、暫くの間、選手の怪我等で中位に落ちるまで、我がアースナルより上の、チャンピオンズ・リーグを争う位置にいたのである。
一方、レノはヨーロッパ・リーグ、セミファイナルでの敗退に貢献?し、唯一残っていたチャンピオンズ・リーグへの道を閉ざしたのであった。
最後に、一言。
マルティネスは、アルゼンチンの正キーパーに成った。
傷口に塩を塗るとは、こういう事かと思う私である。
ではまた。
追伸: サッカーとは全然関係のない、個人的な<徒然草々、ただの英国生活道中記>も書いています。