英国プレミア・リーグ・サッカー、アースナルの1ファンが怒る。番外編-2、嗚呼!❢ 1ファンが、ドン・マクリーンの[アメリカン・パイ]を聴きたくなった日。
番外編 - 2、嗚呼!❢ 1ファンが、ドン・マクリーンの<アメリカン・パイ>を聴きたくなった日。
1ファンの悲しい日が遂にやってきた。
長く生きていると、事の違いはあれ、誰にも何度もあることだが、また一つ起こってしまった。
Today the music died. <今日は音楽(心)が死んだ日>
訳の分からない戯れ言を書く1ファンに慣れている読者の中にも、<何をコイツは言いたいのだ>と思われる方々が多いだろう。
実は今日、ウォルコットが引退した。34歳。
第一期のサザンプトン時代から、ずっと見続けてきた。これから、1ファンがこのように、特定の1選手に一喜一憂することはないだろう。
今日からは、ただのグーナーの1ファンとして、アースナルを応援していこう。
彼はガナーズとして397試合に出場し、108ゴールを決めた。第二期サザンプトン(一期は別人)とエバートン時代は、取り立てて何もなく批判に晒されることが多かった。
彼のアースナルでのキャリアの中で、何度も繰り返して見た2試合と、もう二度と見たくない試合を下記して、1ファンからの彼へのトリビュートとしたいと思う。
(14の巻をお読みいただくと、これから下記することが、理解しやすいと思うので、時間がある方は先にお読み下さい)
1、W杯地区予選、クロエシア戦アウェー。
2006年のW杯でエリクソン監督が、当時17歳で全く実力も無く、プレミア・リーグの経験すらもない彼を帯同した。
その大会でマイケル・オーエンがACL(前十字膝靭帯)を損傷し、ストライカー不足になったにも関わらず、交替要員にも成れなかった時もあった。
しかし、2008年10月、その次のW杯地区予選、クロエシアでのアウェー戦でハット・トリックをする。
これは今もなお、英国では、<一番若いハット・トリックを上げた選手>として、この記録は破られていない。彼が弱冠19歳の時である。
1点目は、こぼれ球を拾い、右サイドから右足でゴール。
2点目は、混み合った中でのパス回しの後、ルーニーのアシストで至近距離からのゴール。
3点目は、またもやルーニーからのスルーパスに反応し走り込んでの、中央から右足のゴール。
この時から、英国フットボール/サッカーのファンの過剰な彼への期待が始まったのだ、と1ファンは考えている。
2、チャンピオン・リーグ、セミファイナル、アウェー、リバプール戦。
この試合での、80メーター快速ドリブルでの5、6人抜きゴール・アシストは彼のハイライトであった。。
この一点で同点となり、この頃はまだあったアウェー・ゴール・ルールで決勝に進めるところだった。背景にあったジェラードの狼狽した姿は、今でも記憶に残っている。
この試合は、結局、負けてしまったのだが、この時は、1ファンも、<これから彼はどんな偉大な選手に成っていくのだろう>と過大に評価し期待してしまった。
2度と見たくない試合:
2014年、ロンドン・ダービー、トッテナム、アウェー戦。
リバプール戦の時には、彼が、まだ若く身体的にも、基礎体力をつける時間の無かったことなど、1ファンも他のファンも、すっかり忘れてしまっていた。
あの後、肩脱臼癖、ハムストリングとか怪我がちになり、そしてこの日、大きな怪我(ACL)を負い長期離脱してしまう。
この試合では、自分が切望していたストライカーとしての先発だった。怪我をする前は、素晴らしく良いストライカーとしてのプレーをしていた。
試合は2:0で勝っていて、この時はACLとは本人も思っていなかったらしく、担架の上からスパーズ・ファンに向かって、手で<2:0>サインを作りながらBanter(バンター、他愛のない相手への挑発)していた。
この行為だけでも、グーナーは十分に満足した。
そして翌日、怪我がACLであることが判明し、これ以来彼が、先に書いた2試合でのような選手に戻ることはなかった。
一度は、メッシに、<一番危険な選手>とまで言わしめた選手の時もあったウォルコット。1ファンをこんなにも楽しませてくれて、ありがとう。
サウジアラビアやチャンピオンシップ・リーグ(英国2部)、メイジャー・ リーグ(米国)のチームからの問合せはあったようだが、彼はメッシやCR7とはレベルが違う。
他のリーグに行っても彼らのように大活躍出来るという実力はないし、潔い引退表明であったと1ファンは思う。
どういう未来を彼が作っていくのか分からないが、今後の活躍を楽しみにしている1ファンである。
Good Luck for the future, Walcott!❢
ではまた。
アースナルK (クリエイター名)
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追伸:ウォルコットは喋るのが上手いので、ガリー・リネカーが現在司会している<Match of the Day>というBBCの番組で、MCを引き継いでくれないか、と密かに願っている。