17、英国プレミア・リーグ・サッカー、アースナルの1ファンが怒る。富安の天と地、の巻。
17、富安の天と地、の巻。
嵐の中、サウス・コーストのブライトン戦後、ファンに、富安は<Man of the Match>から、この試合の戦犯にされてしまった。
富安について、私は同胞の士という先入観を持って見ている。なので、英国のファンほどの失望感は無かったが、記録によると、13回もボールを失っていたという。私から見ると、パテーの方が取られていたような気がするが。
私は富安のプレイを、アースナル入団後からしか見ていないが、RSBで起用されているのに、ドンドン中へ入ってくることが多い気がする。本来はCBなのだろうか。それとも、SBから、ガレス・ベイルのように中へ切れ込みシュートする、ウインガーへのコンバートが良いのだろうか。まだまだ分からない。これからもっと進化してくれると嬉しい。そう言えば、サカも最初はLSBだった。
アーテッタもファン(私も)も、ウーデゴールとスミス・ロウを共存させたいので、サカを右に配置させる戦法を取る。だからこそ、富安とサカの連携の向上を切に願いたい。
インターナショナル戦週前の最終試合だったので、ここで4連勝にして、リーグで3ポイントを何とか獲得しておいて、明けの10月18日、クリスタル・パレス戦に要らぬプレッシャーをかけないようにしたいところだった。
ブライトンは、引き分けで十分に満足であっただろうが、今年こそは最低でも6位以内を目指すガナーにとっては厳しい結果になった。そして、我らファンの欲求不満の矛先が富安に向いたのである。それにしても、ブライトンは良く守り、カウンター・アタックもして、バランス良く脅かしてきた。リーグ内の順位もアースナルより上位にいるのが分かる試合だった。私は、引き分けでも良いとする。
前の巻でも書いたが、オバメヤンは、マラリア罹患後、本来の姿には戻れない。体力的に何試合も続けてはシャープなプレイを望めない。この試合では、膠着した場合のスーパー・サブでベンチに座っていてほしかった。リードしていたら、サブで出す必要も無く、彼を休ませられただろうな、とも思う。
相手DFにプレスをかけて、ミスを誘発させることも出来なかった。彼は、現在のCR7 のように、ゴール前で陣取りウロウロし、パスされたボールをキッチリとネット内に入れるというような選手ではない。動けないとシャープなプレイが出来ないので、今までは入れていたボールが、ゴールに嫌われるのである。
もっと早くにラコゼに変えるべきだったと思う。ボールをホールド出来るラコゼは、彼が我慢してくれれば、移籍はさせないでキープして貰いたいものだ。
サブのペペがボールを持つと進行が停滞する。足元の技術やドリブル能力が優れているのはわかるが、パスで前に進めていく意識が少ない。この試合でサブ後の彼は、取り敢えずはボールを足元に置いてからドリブルし、自分で決めてやろうとする、それが決まればクールでかっこいいが、今日は若手の走り込みに水を差す、悪展開の日であった。
75分辺りのスミス・ロウはサカにパスして欲しかったが、自分が決めるという意識が感じられたので批判する気はない。
因みに、私の中では、<危険な匂いプンプン>の、レノの出番はもう無い。
ではまた。
追伸: サッカーとは全然関係のない、個人的な<徒然草々、ただの英国生活道中記>も書いています。