英国プレミア・リーグ・サッカー、アースナルの1ファンが怒る。番外編1、コミュニティー・シールド、Man Cに勝利、の巻。
番外編1、コミュニティー・シールド、Man Cに勝利、の巻。
コミュニティー・シールドとは、毎年プレミア・リーグ開催前に行われる試合である。
通常は、リーグ優勝チームとFAカップを勝ち取ったチームで行われる。
しかし、昨季は、Man Cが3カップを獲得する快挙を成し遂げたので、リーグ2位のアースナルと対戦するという変則ゲームとなった。
いつもは毎年、親善試合に毛が生えたような、お試しゲーム扱いだ。
だが、Man C に8連敗中のアースナルにとっては、リーグ開幕までに勝ちをもぎ取り、自信をつけてシーズンに臨みたいという大事な試合である。
ガナーズには、今後の展開に意味のある真剣な戦いをして貰いたい1ファンである。
試合開始。
4-2-3-1フォーメーション。4-3-3とも取れる先発イレブン。
高額(いつもの、足元を見られ跳ね上がった契約金)で獲得した、ライス、ティンバーとハーヴァートが先発する。
【~15分】何故か、テンポのない始まり。
ガナーズがプレスもしないので、ボールを扱うMan C キーパーが、戸惑うくらいの時間を彼に与え続けている。作戦ではないと思うが、キーパーのオルテガは、反対にリズムに乗れず味方へのパスも曖昧なものとなっている。
このテンポのノロさは、何なのだ。勘弁してよって。
先日の、<なでしこ>スペイン戦カウンター・アタックが、ロケットのように思える1ファンである。
またいつもの話しの逸れる戯れ言だが、<なでしこ>のノルウェー戦も良かった。
足が速い。潰されない。前にパスする。シュートを打つ。素晴らしい。4年前の日本はどこに消えた。紀元前と紀元後の違いがある。
マンネリの米国と、決めてのないスウェーデンと、どちらでも<かかって来い>と思っていたが、相手は守り続けてお疲れの後者になった。
ここまで来たら、日本 vs イングランドの決勝戦を見たいものである。
戯れ言は続く。
リーグ開幕前の、親善試合にはあまり重きをおいていないが、7月に米国で、Man Uに負けた時は、グーナーとして悔しかった。
Man U だけには負けて欲しくなかった、と思っている同胞グーナーも少なくないだろう。特に、ファーガソン対ヴェンガー監督時代があったので、他チームへの敗戦よりガッカリ感が大きい。
試合に戻る。
【16分】ライスが、仕事をする。危険を察知しロドリにタックル、コーナーに逃れる。
£105mの契約金の内、£1くらいキャッシュバックしてくれたかな。
【18分】判定の不公平に抗議して仮想のイエロー・カードを審判に出し、アーテッタがイエローカードを貰う。
ガナーズが彼を抑えている訳ではないのに、ハーランドが、なぜか今のところ静か。
両チームとも、先制点を取りにいくと言うより、相手に先に与えたくないという感じの危うい試合展開。Man C は、突然、パスのペースを上げるのが上手いので気を付けよう、ガナーズ。
【26分】ハーヴァートが、もう少しでガナーズ・デビュー・ゴールを決めるところだったが、ホワイトのパスが少し彼の後ろに来たので、回転する分、シュートを打つのが遅くなり、キーパーに防がれる。マーティネリのリバウンドもブロックされる。
【~35分】先のチャンスの他は、ほとんどMan C のポゼッションである。
【41分】ハーヴァート、2度目のシュート。オルテガに防がれる。
【44分】ロドリが、50メートルのループ・シュートを打ち、ボールがラムズデールの頭上を越えていく。もう少しで枠内に入りそうだった。危ない。
ハーフタイム。
試合テンポがノロい。相手の実力を測っている場合じゃないでしょう。スリルもない。
W杯に出場しても、たいした金額を貰えない女子チームの、世界での平均年棒は£15, 000しかないらしい。これ位は、プレミア・リーグの並の選手でも、週給で貰っている。もう一度書く。週給である。
今日のファースト・ハーフでは、高給取りの選手達が、女子W杯の試合より何十倍に面白い試合をしている、とは思えない。
まだまだ、同額にしろとは言えないけれど、グランドスラムのテニス優勝賞金額は、男女同額になっているのだから、少しは女子の給料の底上げがあっても良いのではないか??
後半戦。
【52分】Man C 最初の枠内シュート。ストーンズのフリー・ヘッダーはラムズデールが防ぐ。
【~60分】動きがない。
【64分】静かなハーランドに替えて、若手のパーマーが出てくる。なぜか温存されていたデ・ブロイナも出場。彼のキラー・パスには気をつけよう、ガナーズ。
【68分】ホワイトのクロスも誰もいないところへ飛ぶ。昨季同様に、彼は前進力があるので、良い仕事をしている。ティンバーも獲得したので富安の出番は益々少なくなりそうだ。買い手があれば、売られるかもしれない。
【75分】待っていました、トロサード。お疲れのマーティネリと交替。スーパー・サブの心意気を見せて。
お買い得のティンバーも良くやった。ティアニーにピッチを譲る。
【77分】嗚呼!❢ ゴール。1:0。Man C パーマー。
ティアニーのパスミスから、デ・ブロイナがパーマーへ向けてヘッドでボールを出す。それを受けた彼が、左足でカールしたシュートを打つ。
ラムズデールはノー・チャンス。
見事なカウンター・アタック。先のMan U戦と同じで、ガナーズの相手カウンター・アタックへの対処方法はしっかりと考える必要がありそうだ。
【80分】ライスに替わりエンケティア。
【82分】勢いに乗ったMan C フォーデンのグッド・シュートを守護神ラムズデールがスーパー・セーブ。素晴らしい。
【84分】ラムズデールが、またもやビッグ・セーブ。アースナルを救う。
【87分】昨季のボーンマス戦以来、ガナーズは諦めない。
ガブリエルとハーヴァートに替え、スミス・ロウとヴィエラを投入。
【90+】パーテーとウォーカーが、頭でクラッシュし、双方流血でバンデージを巻かれる。
【90+11分】ゴル、ゴル、ゴル、ゴ~~ル!❢
トロサード。1:1。感激。感涙。
サカからパスを受けた彼が、中へ切れ込みシュートを打つと、アルバレスとアカンジに当たり大きくコースが変わり、キーパーの横を通過してゴールになった。
ドラマ! ドラマ! 最後の最後にドラマがあった。
ペナルティ合戦に突入。
アースナル勝利をもぎ取る。
アースナルは、キャプテンから始まり4人全員が成功。
Man Cの、まさかのデ・ブロイナのミスと、ラムズデールがロドリのペナルティ・キックをセーブしたので、アースナルの勝利となった。
はっきり言って、<アースナルの小さな大勝利>である。
今季プレミア・リーグに向けて、若きガナーズの自信になる試合であった。
新加入の3人は、それぞれに合格点をあげてても良いように見えた。
リーグ開催後も、それなりに仕事はしてくれると1ファンは信じている。
負けた場合は、すぐにテレビを切る1ファンであるが、今日は表彰式とインタビューまで、番組プログラムが終わるまで見ていた。
劇的な時間に、至福の時を与えてくれて有難う、ガナーズ。
COYG(Come On You Gunners)
ではまた。
アースナルK (クリエイター名)
このマガジンと、他にもマガジンがあります。一気読みできます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?