33、英国プレミア・リーグ・サッカー、アースナルの1ファンが怒る。前回のMan C戦大敗から4ヶ月後の現在、成長したアースナルが、今どのくらい通用するのか、の巻。
33、前回のMan C戦大敗から4ヶ月の今、成長したアースナルが、今回はどのくらい通用するのか、の巻。
【試合開始。から上部の文は、いつも前試合から今日までの私の思考を書き流しています。コロナ禍で試合開始まで、刻々と状況が変化するので、ご了承ください】
8月の屈辱的悪夢だった5:1スコア・ラインでの敗戦後、アースナルは違うチームに変身している。
あの日からみると、美容整形のコマーシャルに例えるならば、<ビフォー・アフター>の違いというところか。
今日のMan C 戦は、ガナーズの今の実力を測る重要な試合だ。選手もプライドを回復し劣等感を拭い去る為に頑張るだろう。
優秀な生徒だったアーテッタは成長し、立派な社会人になっている。先生のゴーディオーラを敬ってもいるが、同窓会では、年老いた先生を教育する立場への転換期である。未来は生徒に任せて隠居して貰おう。
とは言え、ゴーディオーラは、まだまだ定年期の来ていない、バリバリの現役なので、群れを守るボス猿のように、若い挑戦者のアーテッタに襲いかかり排除しようと試みるだろう。
運の悪い事に、ガナーズは富安とセドリック、チェンバースという全てのRSBが、今流行りの病に感染したので出場出来ない。ノーリッチ戦はDFホワイトが代役して問題なかったが、富安が居なくて誰が、あの有能な左のフォワード群を止められるだろう。
Man Cは、フォーデン、グリーリッシュ、スターリング、クドカン、シルバ、ひょっとしたらデュ・ブロイナも入るかもしれない選手達の中から、左サイドの選手を自在に選べるという選択肢を持っている。
富安が出場したとしても、これらの選手達を完璧に抑え込むのは難しい。
では、どう対応していくか。
<To be or not to be>生きるべきか、死ぬべきか、あるいは<目には目を>か。
ご存知の通り、攻撃的サッカーが好きな私である。
勝てないくらい攻撃されるなら、玉砕覚悟で、こちらの右サイドには思い切った攻撃的布陣を組む。
4-1-4-1のフォーメーションで、ジャカ抜き、MFは左からマーティネリ、スミス・ロウ、ウーデゴール、サカにし、勿論FWはラコゼである。そして、RSBに快速タヴァレスを配して、相手にガナーズのカウンター・アタックを警戒させ、攻撃の速度をにぶらせる作戦だ。
タヴァレスに、今までしたことがないRSBを守らせるのは、<超に2乗が付く>ほどの超リスクがあるが、<守る>のではなく、<攻める>布陣なのだからしようがない。
自分ですら、こんな布陣には絶対ならないと確信してはいるが、私はただのファンなので、何とでも言えるのである。
とにかく、今日は2022年の元旦だし、重苦しい世の中を吹っ切る、楽しい試合を見たい。
と、ここまで書いていたら、今日(29日)にアーテッタが2度目のCOVID-19 感染。アースナルは他のチームより感染対策は出来ていると、前回に、私は書いたばかりなのに、どういうことなのだ。Man C戦では、ベンチに監督が居なくなる。それどころか、2022年元旦の試合開催も、このような状況では危ぶまれる。アーテッタは、全ての選手をハグしていただろう。英国内の状況は毎日々々、変化があるので2日後がどうなっているか分からない。
元旦の試合が予定通り開催なら、Man Cは29日に試合があるので、その後2日間だけの休みになる。そういう意味(休み期間)では、アースナルに有利になるかもしれない。
<ガナーズだけでなく、このウイルスに感染された方々の早期ご回復を願っています>
試合開始。
4-2-3-1 フォーメーション。
スミス・ロウは、またベンチに座ってスーパー・サブに成るべく控えている。
グッド・タイミングで、富安が回復して出場する。とても嬉しい。ジャカは、自分を抑制出来るか??彼を欲求不満にさせないように、アースナルが先制点を入れることが先決だ。
何故だか分からないが、Man Cのスカッドにはフォーデンが入っていない。ガナーズも、相手イレブンの構成が予想外なので、戸惑っているかもしれない。
コーナー・キック2回続けて与える。落ち着いて。
良いスルーボールとか、スピードに乗ったプレーで勢いは完全にガナーズにある。富安は攻撃にも参加しつつ、良い守備もしている。
ラムズデールからマーティネリへ、そして、ボールはラコゼからウーデゴールへ。相手キーパーがファールする。ペナルティ。にはならなかった。
当然のことながら、VAR である。エダーソンは、ワールドクラスのキーパーだが、ボールに触らないでウーデゴールを倒した。レフリーは自らVARチェックしたのでペナルティを与えるべきであった。(訂正:自らチェックはしなかった。VAR の言いなりだった模様)
20分あたりから、相手ミスに助けられる展開が出てきた。Man Cは試合テンポを遅くしようとしているが、今のところはアースナルの早いテンポで試合は進んでいる。
富安の飛び出しからのクロスがもう少しのところで阻まれ、プレミア・リーグ最高のディフェンスを崩せない。
1:0 アースナル。サカ。
ホワイトがデュ・ブロイナからボールを奪ってから、きれいなパス回しでティアニーのパスを最後はサカがキッチリ決めた。
アーテッタが、隔離で一人っきりの部屋の中で飛び跳ねているのが、私には見える。4ヶ月前とは大違いである。
富安は、スターリングを完全に抑え込んでいる。彼は今、プレミア・リーグのベスト・サイド・バックの一人になった。
相手は、テンポを遅くしてアースナルのリズムを断とうとしているが、勢いは変えられない。
ManCが焦っているのを見るのはとても楽しい。
マーティネリ、何度でもゴール狙いを繰り返しても大丈夫。ポジティブ・シンキングだから良い、のではあるが、そのうちの一回くらいはゴールのネットを揺らしてくれると、ファンは喜ぶ。
ハーフタイム。
今日のガナーズは攻守のバランスが良い。このまま緊張感を失わずに試合終了まで突き走って欲しい。サカは今日もUnstoppable(アンストッパブル)。
後半戦。
イエロー を与えるために、死にそうな振りをするラポーテ。ちょっと触っただけで、屈強な男たちが死にそうに倒れていくのは、ほとんど吉本の世界だ。お笑いだ。
セカンド・ハーフも引き続き、アースナルのペースで始まっている。
ジャカ、ジャカ、ジャカ、落ち着いて。
シルバのダイブとジャカのバカなシャツ引っ張りでMan C へのペナルティ。
ジャカがシャツを引っ張った時には既に、シルバはスキージャンプの飛び出し姿勢になっているのに、どのようにして、そこから立ち上がれるというのか。シルバは地球の重力には逆らえないだろう。老獪なシルバのダイブに引っかかってしまった。(怒)
1:1。ペナルティ。リアッド・マレ
この後、直ぐにあった、相手のディフェンスのミステイクに乗じてのゴールを、死にもの狂いで走り込んで来たディフェンダーに阻まれ、こぼれ球をマーティネリが決められない。
相手のペナルティ得点の後、ガブリエルが2つ目の馬鹿なイエローカードで退場。 去年までの悪パターンが出てしまった。あと試合終了までに30分もある。8月の試合を彷彿させる厭な展開だ。
また10人。嗚呼!❢嗚呼!❢嗚呼!❢
この30分に得点出来る可能性は、断然アースナルの方にあったので悔やまれる。
アーテッタが、隔離の部屋で、今回は怒って飛び跳ねているのが見える。
ガナーズは、8月の試合と違って、10人になっても諦めていない。良く守り、何度かカウンター・アタックもしている。
なんでエキストラ・タイムが6分もあるのか、理解できない。(怒)
危ない所でのフリーキックから、アンラッキーなゴールを与えてしまい、ガナーズとグーナーの心が折れた。
2:1 ManC。
試合終了。
敗戦だが、ガナーズはこれ以上にないほど、頑張った。良くやった。次に繋がる敗戦だった。だが、勝つチャンスは10人になってからもあった。若いマーティネリがそこで、ゴールを決められなかった。これは、今のアースナルの弱点で、Man Cやリバプールとかトップ・チームに負けているところだ。何とか決定力をつけていかないと、良いチームは、絶対に多くのチャンスを与えてくれることはないのだから。
VAR とレフリーの決定については、アースナルにとって不公平だった。専門家の解説者にもハッキリ分からないルールを、ただの1ファンの私はよく理解できないが、今日の試合は<勝負に勝って試合に負けた>ガナーズであった。
本日はアースナルの日ではなかったということだが、ガブリエルとジャカは反省するのを忘れないように。
ではまた、リーグ・カップのリバプール戦に期待しよう。
追伸: サッカーとは全然関係のない、個人的な<徒然草々、ただの英国生活道中記>も書いています。