事業「経営力向上」の書き出し方 (その2)環境分析

どうも、みやともです。今回は前回の事業「経営力向上」の書き出し方の第2回目です。

まだ第1回目をご覧になってない方は事業「経営力向上」の書き出し方(その1)現状把握」の記事をお読みいただいてからお願いできたらと思います。

前回では、ご自身の事業(もしくは将来取り組まれる予定のこと)の現状分析のための項目を8つ挙げさせていただきました。

今回は、みなさんを取り巻く環境「社会情勢や業界の状態、メインターゲットの嗜好、ライバル」を分析する項目を明示させていただきます。また、例によって各項目ごとにご自身で書き出していただけると気づきもあると思います。

1.外部環境

まずは外部環境の分析を行います。

外部環境の要素は次の4つです

①社会・業界

業況の変化、業界情報、規制緩和、新製品情報、情報産業化、高齢化、少子化、国際化、政治、行政改革、など (コロナ禍を含まれる方もいると思います)

②顧客

女性の社会進出、独居老人、志向の変化、商圏内顧客、ネットでの顧客、マニア、利便性志向、核家族化、年齢層、所得層、男女、利用目的、など

③競合

地域、代替品の競合、川上もしくは川下の進出、ジャンルを超えた競合、大手や量販店との競合、競合相手の少ない市場、参入障壁の存在、など

④立地

商圏の特徴、周りの環境、事業の協力体制、人通りや駐車場(小売・サービス業の場合)、顧客層、など  (インターネット環境での仕事なら立地に左右されず、それがそのまま強みになるかもしれません)

今回以上の4つの項目を上げましたが、ご自身の事業に当てはめてみて、以上の4つの項目の「追い風」となっている要素、「逆風」となっている要素をそれぞれ挙げてみてください。

飲食店を例にして、外部環境分析を行ってみます。

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外部環境分析 追い風(プラス面)

1.社会業界

・美味しい手作り料理への関心の高まり(創作料理の需要UP)

2.顧客

・自然食品への関心が高まっている

・Go To イート

3.競合

・同じ分野の競合が少ない

4.立地

・国道から視認性あり

・付近にランドマークあり(〇〇公園)

・新道開通後に交通量の増加

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外部環境分析 逆風(マイナス面)

1.社会業界

・大手飲食店が出店

2.顧客

・コロナ禍の影響で、外食しない方が増えた

3.競合

・500メートル商圏に、飲食店が4店舗ある

4.立地

・お店に駐車場のスペースが4台分しかない

・近くの企業の営業所が移転してしまった

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上のケースは一例です。みなさんの事業でも一度洗い出してみてください。



2.内部環境

次に内部環境の分析を行います。

内部環境の要素は次の4つです。

①ヒト

経営者や従業員の特徴(技能や経験、資格、スキル等)、マネジメント力 など

②モノ

商品、サービス、販売方法(マーケティング)、価格、流通方法、設備、在庫、土地 など

③カネ

売上、利益、単価、経費、人件費、商品ロス率、借入金、資金繰り、売掛金回収率 など

④ノウハウ・情報

ブランド、伝統、製造方法、IT、パブリシティ、広告、システム、顧客管理、など


以上の4点の項目で、あなたの事業の「強み」と「弱み」を挙げてみて下さい。

飲食店を例にして、外部環境分析を行ってみます。

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内部環境分析 強み(プラス面)

1.ヒト

・経営者(本事業での経歴が長い、数字に強い)

2.モノ

・差別化できるメニューをもっている

・仕入れ先を多数持っている

・宅配サービス可能

3.カネ

・借入金がすくない

・現金に少し余裕がある(もしくは両親の援助が見込める など)

4.ノウハウ・情報

・海外で修業歴あり

・IT技術やSNSで拡販する手段をもっている

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内部環境分析 弱み(マイナス面)

1.ヒト

・調理場の人間確保が難しい

2.モノ

・製造原価の高騰

・設備の老朽化

3.カネ

・最低賃金の上昇による、人件費高騰

・その他、水・電気等の固定費の上昇

4.ノウハウ・情報

・デザートづくりのノウハウがない

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このように書き出してみると、ご自身の事業の長所・短所が見えてくるのではないでしょうか。今回は、飲食店のケースを一例にしましたが、この分析は様々な業種の方にも使用いただけると思います。

そして、ご自身が伸ばす分野は「外部環境 追い風(プラス面)」と「内部環境 強み(プラス面)」が合わさりそうな分野ということが分かっていただけると思います。

3、最後に

今回、2回に分けて事業「経営力向上」の書き出し方というテーマを記事にしました。前回挙げた「現状把握」と「環境分析」をすることで、ご自身の事業に関して、客観的に見つめることができるようになります。

ぜひ一度書き出し実践をしてみてください。

最後に、前回も申し上げましたが、本稿は筆者が無料セミナーを受講した内容を、筆者なりに再構築したものであることを申し上げておきます。

ではまた。

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