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函館ストビュー散歩:記憶からスッポリ抜け落ちた写真たちと共に

ストレージの整理をしていたら、まったく記憶にない写真が。

地元の函館をブラブラしながら、恐らく「写ルンです」で撮ってスキャンしたであろうデータがひょっこり。

これがまたビックリすることに、ホントに「写ルンです」で撮ったのか、どういった状況だったのか、全く記憶にない。

スキャンした日付は2004年辺りなので、それ以前の写真なのは間違いないんだが、、、そんな写真とGoogleMAP&ストリートビューとともに記憶の旅に出ます。

さて、ここは二十間坂。好きな構図、撮る手癖は今とあんまり変わっていない。

港から来る風のせいか、道の狭い町つくり・町並みだったせいか、函館は大火が多かった。坂の名前の「二十間」は1879(明治12)年の大火後、防火帯として広めに整備された道に由来。ちなみに一間は約1.8m、二十間は約36m。

西部地区は狭い地域に寺院と教会が立ち並ぶ和洋折衷。どうにか一緒に撮ろうとして何だか、、、残念なような、、、いやでもこれがその時のカメラと自分の味。

GoogleMAPのストリートビュー。新緑で見えにくいが写真右手前の寺院が東本願寺函館別院、奥の方にある教会は、、、ほとんど見えないがカトリック元町教会。


どこにもピントがあってなくてもご愛敬、ご愛敬


坂の上に建つ函館聖ヨハネ教会をさらに上から。この狭い坂は「チャチャ登り」。「チャチャ」はアイヌ語で「おじいさん」の意。誰もがおじいさんのように腰を曲げて登っちゃう急な坂、というところから。

GoogleMAPにて。写真右下にテラス席があったりして、すっかりキレイ。


函館ハリストス正教会。芝生とかあって引いて撮れなかったのかしら、近い(笑)

と思ったらやっぱり通り道、芝生があった。芝生に入らなかった昔の自分エライ。


ドラマや映画、CMなどでよく登場するこの坂は「八幡坂」。撮っている宮田の背後、この上に我が母校の函館西高校があります。

本当にキケンなので絶対にマネしちゃダメなんだけど、この坂を一直線にブレーキナシで自転車で滑走してどこまで行けるかのチキンレースをする一部のおバカな西高生がおったとさ。アホな僕も勿論やりました。しかもアホな友人をのせて。ごめんなさい。良い子も大人も本当にマネしちゃダメ!

ストビューでこうみるとちゃんと整備されているのがよく分かる。

ちなみに写真左手に建つのは「ロシア極東連邦総合大学 函館校」。1994年に設立されましたが、ロシアのウクライナ侵攻から日露関係が悪化、入学希望者も激減。2025年度の新入生募集を停止すると発表がありました。。。


八幡坂のさらにその上に建つ母校。坂の途中にあるので校舎に段差。男子生徒がたまたま通ってくれたんだろうな。人が居るか居ないかで写真が全然違う。が、全然記憶にない。

さらにこの校舎の上の方にグランドがあり、冬の体育の授業(の大半)は雪上サッカーのため、行く道中は死ぬほど寒い。キタキツネの親子が山からおりてきてサッカーを見ているというほっこり風景も時々見られた。

こんだけ普段から坂をのぼってるのに、特にスポーツが強いって訳でもなかったフツーの高校、それが函館西高校(今はどうなんだろう?)

さて、坂を下りてきて、ちゃんとベタな函館スナップも。右端に「函館西波止場」の建物が見えるので、、、たぶん2003年以降の写真なのだろう、、、きっと。。。

もわんもわんとした画質に引っ張られてもっと昔の昭和な写真にも感じられる。

GoogleMAPさん、ストビューさん、一杯使っちゃってます、ごめんなさい、ありがとう。

今や「西波止場」の手前にスタバもあるし、函館のローカルハンバーガーチェーンの「ラッキーピエロ」もある。本店がすぐそばにあったはずだけど、いまは近隣2店舗あるのか??


以前住んでいた実家そばの旧桟橋。大昔、外国貿易港として開港して以来、多くの商船などが入港していた。

写真の日付がないのでホントに情報が少ない。スナップ写真はやはりその時代の世相風俗、、、街の看板ひとつでも良いので、ある程度の情報として入れておかないとちょっと弱いというかモッタイナイというか。

別角度ですが、2022年に撮ったもの。桟橋の土台から何からだいぶキレイに整備されている。30年後、50年後に見た時に、「ああ、西波止場やホテルが建った後の写真か」くらいは分かる程度の情報は入れておくが吉かな、と。


ラストは車から撮った写真。まったく観光地でもない、どこだよという写真(笑)

辛うじて遠くに見えるのは函館山。友人の車で海沿いを走ってるんだろうけど、、、まぁそれだけの写真。

GoogleMAPを見ると何となくのおぼろげな記憶がよみがえりそうでなかなかフタが開かない感覚が楽しい。国道278号線を函館市内に向かっているんだろうなぁ、くらいの。


そこそこの速度が出ていたと思うんだが、この寂れた情景にナニカが引っかかったのか?

たぶん、石崎町のあたりだと思うんだが、、、GoogleMAPだと↓コレかなぁ、、、違うかなぁ、、、どうだろう、、、という函館の記憶旅。

皆さまも、ご自身の撮った写真とともに記憶の旅に出てみるのはいかがでしょう?

そして、20年後30年後にこんな遊びができるように、今この瞬間を撮って残しておこう!(これがスナップ写真を撮る意義の一つ!)


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宮田雄平/カメラマン
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