宇宙人は既に地球で暮らしている! なんて無邪気な会話をしたいなら、絶対に読まないでください!!

①「星の数ほど」というぐらい沢山ある星の中には地球以外にも生命体がいる
②その中には地球人の知性をはるかに超える宇宙人がいる
③宇宙人はその技術力で作った宇宙船で地球にやってきている
④その宇宙船は地球人には信じられないスピードや軌道で空を飛ぶことができる
⑤宇宙人はアメリカ政府と内密に交渉を持っている。
⑥中には地球人に紛れて、地球で暮らしている者もいる。

よく言われる宇宙生命体にまつわる話を可能性の高い順番に並べてみました。
皆さんは何番まで信じますか。

私はまず①の段階で、とても悩みます。ただし、①で地球外生命体がいるのであれば、②の地球人を超えるも宇宙人がいることは間違いないと確信します。

③以降については、「自意識過剰な地球人」ではない私としては、とてもその可能性を信じることは出来ません
ただ、いつの日か、それは明日かもしれないし、300億年後かもしれないが、はるか遠い星から、高度な文明を持った宇宙人が地球を来訪する可能性は否定しません。

一方で⑥まで信じて疑わない「自意識過剰な地球人」が存在することも否定しません。この文書を読み終わるまでは。

いきなり大上段に出てしまいましたが、これから以下の目次で書いていこうと思うので、是非とも最後までお付き合いください。


1.進化の話

まずは、宇宙人の話をする前に、「進化」について、皆さんと認識を合わせておきましょう。

単純な原核生物から始まり、ヒトをはじめとする地球上の多様な生命体を発生させた、変化の工程を「進化」という単語で片づけてしまうと、これから先、同じ認識は得られないと思うので。

この文書の中では私の次の理解を「進化」と定義して進めていきたいと思います。
「進化」とは、自分が得た、これまでの種とは少々異なる特徴を、繁殖の際に、次の世代に引き継ぐこと、およびそれを繰り返し積み重ねること
すなわち、地球に最初に登場した生命体である原核生物が一気に地球人にはなりませんが、何回も何回も進化を繰り返し積み重ねると、いずれは地球人になり得るのです。

ここで進化とは、これまでの種とは異なる特徴を得るという偶然と、それを次の世代に引き継ぐという偶然の掛け合わせなので、その確率がとてつもなく低いことは想像いただけるでしょう。

では、この可能性の低い偶然を起こすことが出来たのは何故でしょう。
それは、それを起こしうる膨大な数の繁殖が行われたからです。

それでは膨大な数の繁殖が行われたのは何故かというと、膨大な時間をかけて、膨大な個体数が、繁殖をしてきたからです。
例えば単純な原核生物から真核生物になるまでの、最初の一歩だけで20億年という膨大な時間を掛けています。
また、細菌が最近も頻繁に「進化」をしているのは、20年ほどかけて数回の繁殖しか行わないヒトと違い20分ほどで倍々ゲームで繁殖していくという時間的な要素もありますが、人間の体内だけで百兆個はいると言われる膨大な個体数によるところが大きいですね。

もう一つ、「宇宙人」の定義についても認識を合わせましょう。あえて「宇宙『人』」と表現はしますが、その「姿」は地球人との類似性は一切問いません。ここでは「知性」が地球人と同等程度以上である地球外生命体のことを「宇宙人」と呼ぶこととしましょう。


2.宇宙人はいるか

それではいよいよ、宇宙人の話に移りましょう。

宇宙人がいるとして、最初から宇宙人として存在したのでしょうか。
それとも、地球人と同じように進化を積み重ねて宇宙人にたどり着いたのでしょうか?
地道な進化の道を辿ってきた方にかなりの人が投票していただけたのではないでしょうか。

いやいや、進化なんて面倒な道は辿らず、宇宙人は宇宙人としていきなり存在したんだ!と主張する方は、これ以降を読むのは時間の無駄なので、別の時間の過ごし方をされることをお勧めします。

さて、それでは宇宙人も進化して宇宙人にたどり着くということを前提に話を進めていきます。

進化というものは偶然の積み重ねであり、その偶然の中には隕石の衝突や、大気の質の変化や、氷河期のような急激な気候変動のような全生命体が一斉に経験する大規模な偶然もあれば、敵に食べられそうなった、実際に食べられた、新たな食物を発見したというような現在も日々発生している個々の個体に限定した偶然もあります。

しかし、偶然というものは、確率はさておき、確実に起きるのです。偶然の積み重ねの進化も確実に起きることは、地球に多様な種の生物が既に存在していることや、現在も新たなウィルスが発生していることからもお分かりいただけると思います。

すなわち、地球以外の星にも生命体が発生したのであれば、やはり進化は確実に起こっており、これからも起こるでしょう。生命体が発生した以上は宇宙人がいないと考えるほうが不自然なのです。
すなわち最初の問い「宇宙人はいるか」についての答えは簡単、「生命体が発生したのであれば、必ず宇宙人はいる、もしくは今後(数百億年後かもしれないが)確実に宇宙人に進化する」です。

それでは、宇宙人の存在の前提となる生命体の発生の可能性がどれくらいの確率がどれくらいであるか。どんな条件が必要なのでしょう。

我々がいる銀河系には2000億個の星があり、銀河系は他にも1000億個あると言われています。

それなりの確率で生命体の発生の可能性があるのであれば、これだけの数の星があればいくつもの星で生命体が発生しているだろうし、生命体の発生の可能性が本当に本当に稀なことなのであれば、この程度の星の数では地球以外に生命体は発生していないのかもしれません。

まあ、宇宙人の話をしようとしているので、ここでは前者のいくつもの星で生命体は発生したということで話を進めましょう。


3.宇宙人はどんな姿

それでは宇宙人とはどんな姿をしているのでしょう?

昔は宇宙人の代表格といえばタコのような火星人でしたが、最近は頭がと目が大きいグレイタイプなんかをよく見かけますね。

宇宙人の姿を考える前に、地球人は何故、このような姿をしているのでしょう?
二本足で歩き、二本の手があり、顔には目と鼻と口があるという姿を。
それはそういう進化の道を辿ってきたからであり、地球人のずーっと祖先が四本足で歩き、目と鼻と口のある顔を持っていたからなのです。
地球人のずーっと祖先が昆虫の仲間だったら、手足が6本で目は複眼の地球人が誕生していただろうし、魚からそのまま進化を重ねていたら、今でも水の中で生活していたかもしれません。
また、我々ヒトが絶滅したあかつきには、とっても器用な鼻を持つ象の仲間が進化し、鼻で火を起こせるようになり、新たな地球人として文明を築いていくかもしれないのです。

何度も繰り返しますが、進化は偶然の積み重ねなのです。現在の地球にいる全ての生物の姿を当たり前のように我々は受け入れていますが、その姿であることはものすごい偶然なのです。

そうですね。
宇宙人もその偶然の積み重ねの中でその姿が決まるのです
宇宙人の進化がどんな経路をたどるのか、そのスタートと、途中の分かれ道もすべて偶然なので、タコ型でもヒト型でもなく我々の想像の範囲には収まらない、信じられない姿であることのほうが必然なのではないでしょうか

足が20本あり、手が100本あって、目も鼻も口はなく、栄養は体の表面から吸収し、体の各所に色々な周波数を感じることが出来るセンサを持っているかもしれません。その大きさも、蟻のように小さいかもしれませんし、象のように大きいかもしれません。

高い知性を持った地球人がこんな姿だから、やはり高度な知性をもっている宇宙人も我々と同じような姿をしているだろう、と想像するのは少々自意識過剰なのではないでしょうか。

もし似ていたとしても、彼ら宇宙人のほうが先に誕生していたであろうから、我々地球人が宇宙人と似た姿に偶然進化したことになるのですが。


4.宇宙人はどこにいる


我々の想像の及ばない姿をした宇宙人はどこにいるのでしょう?

太陽系の中の惑星にはどうも文明を持った宇宙人はどうもいなそうなので、そんなに近くにいないであろうことは想像できますよね。
一番近い太陽系外惑星にいたとしても4光年は先だし、100億光年以上の先にいる宇宙人もいるでしょう。

5.宇宙人の驚異的な技術


そんな遠くにいる宇宙人が地球まで、どうやってくるのでしょう?

一番近い4光年先の太陽系外惑星から、地球人がこれまでに作った最速の宇宙船でやってくるのであれば1万3千年ほどで来ることが出来ます。
すなわち現在の地球人が作る宇宙船の10倍とか100倍とかいうレベルで速くしたところで、地球までやってくることは難しいそうですね。何世代も掛けてまで地球を目指してくれている物好きな宇宙人でもいない限り。

たったの4光年先からの来訪ですらこんな有様なのに、100光年先、1000光年先、、、、100億光年先も離れたところにいる宇宙人にいたってはどうしたらよいのでしょう。
光のスピードで移動できる宇宙船が開発できたとしても、地球までやってくることはちょっと難しいですね。
そう、そんな遠方からお越しいただくには、いわゆるワープという技術を手に入れるしかないのです。

すなわち、宇宙人が頻繁に地球に来ているのであれば、ワープという技術を習得しているか、数光年しか離れていないご近所さんが光の速さの宇宙船でやってきているのか、なのです。

最近、NASAが信じられないスピードで移動する未確認飛行物体の動画を公表しました。これが宇宙人の乗り物ではないか、なんて議論もありますが、宇宙人の乗り物は「信じられない」なんてレベルをはるかに超えて、1秒間に地球を何週も廻ってしまうスピードは最低限でも持っているのです。もしくはスピードなんて概念すら超えた移動すらできる可能性すらあるのです。

まあ、そんな宇宙人から見たら「信じられない遅さ」で動く物体であっても、宇宙人の乗り物ではないと言い切ることは出来ませんが。

6.宇宙人の来訪の目的

いよいよ最後の章になりました。
宇宙人は何故、地球まで来てくれるのでしょう?

もう一度これまでのおさらいをすると、広い宇宙には少なからず宇宙人がいるという前提で話を進めてきましたね。

すなわち、ある宇宙人からすると、地球人とは何種類も存在する宇宙人の一種に過ぎないのです
そんな宇宙人が地球人だけを特別扱いをしてシンパシーを感じることがあるでしょうか?

何らかのシンパシーを感じないと、わざわざ遠路はるばる地球まで来たのに、地球人に見つからないようにコソコソしたり、地球人に見つかって慌てて逃げたりする必要はないですもんね。

さらにはその地球人の中でも、その歴史は300年にも満たないアメリカ政府とコンタクトを取ったりすることはあるのでしょうか?
数億年前に繁栄を極めた恐竜とは接触を試みた形跡はないし(圧倒的な技術を持った宇宙人からすると恐竜も地球人も大差がないと思われる)、地球に興味を持っていてくれたら、つい2000年ほど前に中国が万里の長城を作ったことも知っていただろうが、古代中国にもコンタクトした様子はみられないですね。つい50年ほど前にようやく宇宙空間へ進出したり、大量破壊兵器を開発したアメリカでも、宇宙人から見たら隠れてこそこそコンタクトするほどの魅力は無いように思えてならないが。

さらに容姿も異なり、圧倒的に高い技術力を有した宇宙人がバレないように地球人に紛れて生活をしているなんてことがあるだろうか。
地球人がオランウータンの群れに紛れて生活をするようなものですから、絶対にないとは言い切れないけど、ちょっと普通じゃないですね。

ということで、最後に私の宇宙人に対する見解をまとめさせていただきます。

宇宙人がいる可能性は否定しない。
けれど我々と圧倒的に容姿も異なり、我々のはるかに及ばない高度な文明をもった彼らは、地球まで来ることがあるようなことがあれば、地球人に、その他の生物に、遠慮することなくその姿をオープンにして、地球の自然や、その低レベルな文明や、地球人も含めた生物を、たっぷり鑑賞していくであろう。少なくとも私ならそうする。

やはり宇宙人は今日時点では地球に来ていないと考えるのが妥当ですね。彼らが地球観光に来てくれるまでもう少し待つ必要がありそうです。それは明日かもしれないし、数10億年後かもしれないけど。

Fin.


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