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胸熱のバスケW杯。50代のバスケ経験者が気にしてみていること

今日、バスケットW杯順位決定戦が行われます。
ニュースでも沢山流れているので、結果や経過については、興味ある方もない方も、誰もが見聞きできているのではないでしょうか?

私も小学校から30歳まで各チームに所属してきたので、バスケットにはかなり胸熱くなるタイプです。リーグ戦で3試合、決定戦で2試合、もしくはリーグ突破してからの3試合をどうやって勝ち進んでいくか?

メンバーの組み方、相手のスコアリングとその対処方法、コンディショニング、組み合わせ、点差に合わせた2点、3点を取るためのシステム等々
考えればきりがないほどの準備をしてきているのが、チーム運営スタッフの皆さん。プレーヤーと頭脳が一体となって、今のあかつきジャパンがあります。

トム・ホーバスHCは確か57歳。
50代を生きる見本として、とても尊敬できるし、学ぶべきことが本当に多いと感じています。野球の栗山監督も優勝する前からフォーカスされていしたが、監督の仕事は「言葉」だと改めて思い返したバスケットW杯でした。

そして、細部に神宿るとの言われていますが、バスケはやっていただけに、本当にその細部が良く見えたように感じます。
ゲームの進め方においても、今日活躍した選手が明日も活躍するという補償はないにしても、目の前のゲームを絶対に取るという中でも、プレイタイムは冷静に計算されているように感じます。

フィンランドに勝った試合でも、1~3Qまで大活躍していた比江島選手は4Qは出ていませんでいた。追い上げムードで、苦しい時間帯を確実に救ってくれた絶好調な選手でしたので、そのまま使いたくもなりますが、10点差でついていくまでを託し、追い越すためには早くて、フレッシュなメンバーが中心となっていました。明らかに調子のいい選手ではなく、ゲームプランを遂行するためのメンバーでした。

フィンランド戦後に迎えた、オーストラリア戦。ここで一気に勝負をつけたかったと思いますが、負けたとしても何点差で負けたかが大きな影響をもつので、負け方も非常に大切なゲームプランが求められる場面。大活躍していた河村選手に変わって、このゲームを作りきったのが富樫選手でした。

あれだけ大当たりしていた富永選手も苦戦する中、足の具合が心配されている渡邊選手が24得点。
追い越す戦い方と、ついていく戦い方、次の試合も見据えた試合運び、勝てると見た時と、負けると見えた時の戦術やメンバー構成。ベテランと言われる選手は、地味で辛い役割を確実にこなしている姿を見ていて、涙がでてきました。

これも全てHCの思惑であり、チームプランであり、戦う姿勢やコンディション作り、信頼関係、そして言葉が作り出した空間なんだと思います。その空気が、一試合でも多くこのチームでやっていたいと言わせる力になっているのだと思います。

細部神宿る。
この細部を意識しながら観戦することで、バスケットの本当の面白さも感じられます。50代の皆さんには、きっと見える、気になるシーンが沢山でてくることと思います。

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