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昔話おじさんは、スポーツ観戦に適さない

「昔は・・・」や「俺の頃は・・・」などと、我が物顔で昔の自分をさらけ出すと、おじさん認定となります。同世代で昔を懐かしむならいいのですが、今を生きている世代の方たちに昔話をしても、通じるものは何もありません。

それでも、おじさん達は、高揚感を求めて昔話を語ります。

ワールドベースボールクラシック、世界陸上、世界水泳、W杯バスケ、W杯ラグビーと世界的なスポーツ大会が続いていますが、これはおじさんたちの大好物。ちょっと齧ったことがあるおじさんで、突然解説者へと変貌する方がいます。

解説者ならまだかわいいですね、批評家になると、その席立ち上がりたくなります。私も50代のおじさんですが、昨日のラグビーは、バックスまでボールが回らなかったな・・・とか、3ポイントばかりでゲームが単調だな、など、私言われた言葉です。(私よりも年下のおじさんですが)

この解説ほど意味はなく、もっと話すべきことはあると思うのですが、典型的なおじさんは、批評や解説を語りだします。昨日の事も昔話だと考えた時、なぜ、おじさんは昔話になると急にマウントを取るのでしょうか?

これからの事については、やや口数が少ないのもおじさんの特徴。
起きた事に関しては、突然饒舌になるものおじさんの特徴。

知識や経験は、他に語るべきこともあるかと思いますが、面倒なおじさん達は試合の結果に対して、自分の意見を差し込んできます。結果に対して口を開くのが、おじさんの生態系のようです。これからや、今に関してはちょっと苦手なのか?生息域としては、やや薄くなる環境のようですね。

起きたことに対して、急に湧き出して来るおじさん生態系。それがテレビ解説者の受け売りだとしても、自分の語り口調が気持ちよくなってきて止められなくなる。居心地のよい場所に集まるのは、生物の習性ではありますが、苦境を選ぶことができる能力を持っているのが人間の特徴でもある場合、苦境で成長よりも、楽で退化がおじさんには心地よいようです。

選手のインタビューを聞いていると、非常に潔く、清々しいコメントを沢山聞きます。言い訳することなく、結果を受け入れる様は、厳しい現実を受け入れようとしている、そんな選手たちの心意気を感じます。

楽な場所にいる自分にいると気が付いた時、帰り道を変えてみましょう。
それだけで魅力的なおじさんいになれると思います。


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