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【戯曲】魔法少女ぷにキュア

【登場人物】
 ぷにキュア ぷにマドカ
 ぷにキュア ぷにホムラ
 使い魔  ダップル
 敵幹部 ジャアクプロ
 謎の男 ダキシーメ仮面 
 敵 ロリキュア ユウナ様

■アバンパート『ジャアクプロvsダキシメーメ仮面』(3分)■

BGM カットイン「怪しい音楽」
暗めの照明
客席後方からジャアクプロが現れる。

プロ 「ぷーっぷっぷ、ぷーっぷっぷ」

ステージにあがり、決めポーズ。

プロ 「我が名はジャアクプロ。この世のすべてを支配するもの。
    毎日が私の誕生日。
    つまり、毎日この世の女性すべてに愛され、
    この世の女性すべてに貢がれ、愛されしもの。
    (客席に向かって)お前たちの愛はすべて私のものだ。
    ぷーっぷっぷっぷ、ぷーっぷっぷっぷ」

客席後方から声

仮面 「待てぃ」

BGM カットアウト

プロ 「だれだ!?」

BGM カットイン「ヒーロー登場」
颯爽と登場し、ステージにあがるダキシーメ仮面
BGM カットアウト

仮面 「私はダキシーメ仮面。喚いてばかりでは何も進展しないぞ、
    ジャアクプロ」
プロ 「出たな、ダキシーメ仮面。今日こそは決着をつけてやる」
仮面 「いいだろう」

ふたりがファイティングポーズ

■オープニング曲(2分)■

BGM カットイン「オープニング」
照明は明るくなる(ピンクベースが好み)
客席後方から、客席を煽り、マドカとホムラ登場
ステージでは戦うジャアクプロとダキシーメ仮面
ステージ段下でマイクを取り、歌うマドカとホムラ(口パク)
曲終わり、ダキシーメ仮面がやられ上手たまり場に退場
ジャアクプロが喜びながらあとを追いかける
BGM かけきりエンド
曲が終わったらふたりでタイトルコール

マド・ホム 「魔法少女ぷにキュア!」

ホムラ、マドカマイクを処理

■Aパート(8分)■

照明、地明かりだけになる
BGM カットイン「日常的なやつ」

マド 「(うめき声)遅刻だ、遅刻だ~!行ってきま~す!」

その場で走りだす
その後、立ち止まりじぶん語りをはじめる

マド 「私の名前はマドカ。ピッチピチのOL。37歳、独身、彼氏ナシ。
    夢は異世界に転生してお姫様になること。
    なーんて、昔は言ってたけど、今はパチンコで確変、なんて
    平凡なものになってしまった。
    昨日はちょっぴり吞みすぎて、今、遅刻しそうなの。
    急げ急げ~!」

再び走りだすマドカは眠そう
そこにパンを一斤加えながら、重そうに走ってくるホムラ
ふたりは中央でぶつかる

マド 「わあ!」

ふっとぶマドカと、微動だにしないホムラ

マド 「いたたたた」
ホム 「(もぐもぐしながら)だいじょうぶ?」
マド 「あなた…どこかであったことない?」
ホム 「(もぐもぐしながら)ない」
マド 「そう。ごめんね、しっかり前見てなくて」
ホム 「(もぐもぐしながら)だいじょうぶ」
マド 「怪我はない?」
ホム 「(もぐもぐしながら)ない」
マド 「食べながらしゃべりにくくない?」
ホム 「(もぐもぐしながら)だいじょうぶ」
マド 「食べるのをやめる気は?」
ホム 「(もぐもぐしながら)ない」
マド 「あなた、だいじょうぶとないしかしゃべれないの?
    あのね、食べながらしゃべるのやめなさい、って言ってるの!」
ホム 「(もぐもぐしながら)だいじょうぶ」
マド 「わかったわよ、ごめんなさい!私が悪…く?」
ホム 「(もぐもぐ)ある」
マド 「しゃべれるんかい!」
ホム 「そろそろいく」
マド 「あ、私も!遅刻しちゃう!」

照明、ストロボ
SE シュイーン的なやつ

マド 「な、なによ、これ!」

照明、おさまる
SE フェードアウト
照明、緑の背景
異世界に転移しました

マド 「ここは…どこ?」

客席うしろからダップル登場

ダッ 「ここは魔法の国だっぷる!」

BGM カットイン「異世界的なやつ」
ダップルがステージへ移動

ダッ 「待ってたっぷる!
    君はここではない世界から召喚されたんだっぷる!」
マド 「まさか…異世界転移!?」
ダッ 「さあ、僕と契約して魔法少女になっ…ぐぷ」

BGM フェードアウト
ダップルを締め落とそうとするホムラ
必死にタップするダップルを離すホムラ

ダッ 「ふぅ。助かったっぷる」
マド 「ここは本当に異世界なの?」
ダッ 「そうだっぷる!
    君の願いがこの世界に導いたんだっぷる!
    さあ、魔法少女になって世界を救ってくれっぷる!」
マド 「いや、私、お姫様にはなりたかったけど、
    魔法少女はちょっと…」
ダッ 「ちょっと、なにっぷる?」
マド 「年甲斐もないっていうか…」
ダッ 「それを言うならお姫さまもっ…ぐぷ」

マドカがダップルを締め落とそうとする

マド 「いてまうぞコラぁ」

マドカをなだめるホムラ
ダップルを開放するマドカ

ダッ 「言葉は呪文っぷる。
    使う言葉には気をつけたほうがいいっぷる」
マド 「お前も言葉を選べよ」
ダッ 「ごほん。女の子はいつだって魔法少女になれるっぷる!
    男とは違うっぷる!」
マド 「あなた、世界を救え、って言ったわよね、それ、どういうこと?」
ダッ 「…あれは突然の出来事だったっぷる
    悪の帝王ジャアクプロがこの国の住人たちから誕生日を奪い、
    みんな、年をとれなくなってしまったぷる!」
マド 「いいことじゃない、うらやましい!」
ダッ 「よくないっぷる!
    生きとし生けるものは、年を重ねるのが喜びなんだぷる!
    年もとれないなんて辛すぎるっぷる!」
マド 「ごめんごめん、続けて」
ダッ 「頼みの綱のダキシーメ仮面も、
    ジャアクプロを退治に行って帰ってこないぷる
    お願いだぷる、この国を救ってくれっぷる!」
マド 「そんなこと言われても私なにもできないし」
ダッ 「そんなことないぷる!
    転移してくる人間はコンプレックスをかかえながらも、
    ほかの人よりも、過ぎた能力があるっぷる!
    例えばこの子は、そう、食べ過ぎる能力!」

サムズアップするホムラ

マド 「それでどうやって戦うのよ」

BGM カットイン「やばい音楽」
照明、紫とか青めの背景になる
そこにダキシーメ仮面がゆっくり登場

ダッ 「あ、ダキシーメ仮面!生きてたっぷる!よかったー!」

ダキシーメ仮面に近寄ろうとするダップル

ホム 「あぶない!」

ダキシーメ仮面が手刀するのをホムラがパンで防ぐ

ダッ 「なにをするんだっぷる!」

ジャアクプロが登場

プロ 「ぱっぴぷっぺぽー。ぷーっぷっぷ。そいつはもはや私のしもべ」
仮面 「ジャアクプロちゃま、ばんじゃーい!」
マド 「なに、どういうこと!?」
ダッ 「こ、これはきっと、ジャアクプロに誕生日を奪われ、
    赤ちゃんになって操られてるんだっぷる!」
マド 「どういう理屈よ」
プロ 「さあ、行くのだ、ダキシーメ仮面」

ダキシーメ仮面、客席から一人連れてきて、抱きしめる
SE 抱きしめる音

プロ 「私にも抱かせろー!」
ダッ 「しまったっぷる!
    今抱きしめられた子はダキシーメ仮面の虜になったっぷる!」
    このままだと、住人全員、虜になってしまうっぷる!
    お願いっぷる、変身するんだっぷる!」
マド 「変身ったってどうすればいいのよ」

BGM 煽ってからカットアウト
SE アイキャッチ音

■CM(1分)■

BGM カットイン「CMソング風」
ダップルとホムラだけ前に出る

ダッ 「あー、ここはどこっぷる。
    おなかすいったっぷる。
    ! くんくん。
    いいにおいがするっぷる!
    ここはクローバーハウス?」
ホム 「へい、らっしゃい」
ダッ 「あ、ちょっと、ここはなにが食べれるっぷる?」
ホム 「しなそば」
ダッ 「それ、なんだっぷる?」
ホム 「ラーメン」
ダッ 「ラーメン?それもわからないっぷる!」
ホム 「しなそば」
ダッ 「ぷるぅー」
ホム 「ラーメン」
ダッ 「しなそば注文するぷるー!」
ホム・ダッ「迷ったら!クローバーハウスのしなそば!」
ダッ 「お酒も呑めるっぷる!」

投げビール置き場からビールを取り、掲げる!
BGM フェードアウト

■Bパート(8分)■

SE アイキャッチ音
BGM カットイン「やばい音楽」
CM前の立ち位置

プロ 「さあ、観念して誕生日を渡すのだ!!!」
仮面 「おっぱい吸わせるでちゅー!」
ダッ 「なんでもいいから変身の呪文を唱えるっぷる!」
マド 「なんでも…。わかったわ!
    ムーンプリズムパワーメーイクアーップ!
    ………………ってなにも起きないじゃない!!!」
ホム 「変身」

BGM カットイン「変身の音楽」
照明、ストロボ
ホムラ、上手のたまり場へ
しばらく待ってから

マド 「ねえ、長くない?」
ダッ 「変身中は、敵は攻撃できないから大丈夫だっぷる」

ダキシーメ仮面がマドカに襲い掛かる
ストロボ消える
BGM カットアウト

マド 「できるじゃねーかー!」
ダッ 「ダキシーメ仮面は敵じゃなかったっぷる」
マド 「どうするのよ!」
ダッ 「絶体絶命だっぷる…」

徐々に詰め寄るダキシーメ仮面
急に立ち止まり、呻きだし、自らの手を抑える

仮面 「すまないでちゅ、ジャアクプロに操られてしまったでちゅ。
    まだ意識があるうちに、私にとどめをさすでちゅ!」
ダッ 「ダキシーメ仮面…
    さあ、やるんだっぷる」
マド 「でも…」

ホムラが現れ、パンで頭を叩く

仮面 「はっ、身体が動く!?
    助かったよ、ありがとう」
ダッ 「赤ちゃん言葉も直ってるぷる!」
仮面 「そして、君(客席から連れ出した子)
    長いあいだごめん、もう一度抱きしめたら洗脳はとけるよ」

と、抱きしめる。

仮面 「さあ、逃げなさい」

お客様を客席へ戻す。

仮面 「さあ、観念するんだ、ジャアクプロ」
ホム 「私、柔道、黒帯、おっす」
プロ 「くぬぬ、小癪な」

仮面とホムラでジャアクプロを囲み、ファイティングポーズ。

優菜 「お待ちなさい」

BGM カットイン「黒幕っぽいの」
客席後方から、ユウナ様登場。
手には魔法のステッキ。

仮面 「その声は!?」
優菜 「ほーっほっほ」
    (歩きながら自己紹介する)」

ユウナ様、ステージに到着。
BGM フェードアウト

仮面 「あの、大罪が一人、ユウナ様のお出ましとはな」
プロ 「ぷーっぷっぷ。形勢逆転だな。
    さあ、ユウナ様、存分にお暴れくださいませ!」
優菜 「あなた!
    私のことも抱きしめなさい!」
みんな「…え?」
優菜 「さっきの子だけずるい!
    私のこともギュってして!」
プロ 「ユウナ様、どこに嫉妬しているんですか」
ダッ 「さすが、嫉妬の大罪っぷる」
優菜 「抱きしめられないっていうならこうよ」

優菜が魔法のステッキをふる
照明 ストロボ
SE 魔法を使う音

仮面 「し、しまった、また身体が…」
ダッ 「また操られたっぷるー!助けてくれっぷるー!」

ホムラに助けを求めるダップル。

ホム 「お腹すいた」

ダッ 「どうすればいいっぷるー!?」

マドカ、立ち上がり、右手で仮面の胸倉を掴む。
左手には缶ビール。

マド 「ちょっとあんた、さっきから簡単に操られすぎなのよ!」
優菜 「なんか、酔ってる?」
ダッ 「あー!いつのまにかお酒呑んでるっぷるー!」
マド 「だいたいね、そんなに簡単に女の子抱きしめるんじゃないわよ!
    いっくら顔がいいからってねー!
    していいこととしちゃダメなことがあるのです!
    いい男っていうのはねー、顔じゃなくて恰好がいい男なのよ!」
ダッ 「何言ってるかわからないっぷるー!」
プロ 「なんかキャラ変わってない?」
ダッ 「マドカの変身アイテムはお酒だったっぷるー!」
マド 「あんたもあんたよ!簡単に男に抱かれようとしないで!
    あんたは可愛いんだから、じぶんに自信を持ちなさい!」

ユウナ様を抱きしめるマドカ

優菜 「おねえさま…」
マド 「よしよし」
優菜 「私、おねえさまみたいになる!」

投げビール置き場からビールを取り、呑む。

優菜 「ぷはーっ」
プロ 「ゆ、ユウナ様!?」
優菜 「違うわ」

BGM カットイン「山場な音楽」
なんか明るめの照明

優菜 「エターナル幼女、ロリキュア」
ホム 「ダイナマイト食欲、モグキュア」
マド 「酒は呑んでも呑まれるな、ヨイキュア」
みんな「みんなでぷにキュア」
優菜 「闇の力の男たちよ」
マド 「とっととおうちに帰りなさい」

3人で決めポーズ

プロ 「こうなったら!」

ジャアクプロも投げビールを呑む。

プロ 「これで私も酒パワーを手に入れた!
    さあ、勝負だ、ぷにキュア!」
マド 「いい、みんなで呪文を唱えるのよ!せーの」
みんな「おまわりさーん!」

SE パトカーのサイレン

プロ 「な、なんだと!?なぜか逃げたくてたまらない!!!
    く、く、くわあー!!!」

SE爆発音
プロ去っていく
BGM フェードアウト

仮面 「見事だ、ぷにキュア。今日のこと、覚えておこう」

ダキシーメ仮面が颯爽と去っていく

マド 「あいつ、なにもしてないじゃん」
ダッ 「よかったっぷる!これでみんなの誕生日が守られたっぷる!」
マド 「ちょっとあんた、なに一人でもりあがってんの、酒持ってきなさい」
ダッ 「はぃぃぃぃ」

ダップルはお酒を取りに行く

ホム 「おなかすいた」
マド 「よーし、今日は朝まで打ち上げよー!」
優菜 「おねえさまについていきますわー!」
マド 「お酒呑んで変身できるなんて、魔法少女、サイコー!」

■エンディング曲(2分)■

BGM カットイン「エンディング」
照明は明るくなる(ピンクベースが好み)
3人で歌う(口パク)
曲終わり、決めポーズ

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