2024 インカレロード 35位
<まえがき>
今年のシーズンでも1番狙っていたと言っても過言では無い、最後のインカレが終わりました。
全日本U23や個人ロードとはまた違って、大学チームが総力を上げて挑むインカレロード。そこに先輩と2人で挑む。
当初は9/1に去年と同じ、長野県大町市美麻で開催予定でしたが、台風の影響で開催すら危うくなるが、9/16に延期&開催地が群馬CSCに変更になり、最後のインカレが未開催に終わる事なく一安心。
美麻に向けて8月はハードな合宿を組み、コンディショニングも完璧だったのに…と悔しい気持ちもあったが、開催してくれるだけ本当にありがたかった。ありがとうございます。
例年弊学からインカレに出れるのは自分だけだったが、今年は医学生の島田先輩が7月に昇格してくれて、2人で挑める事になった。この上なく心強くて助かった。
<練習の振り返り>
8月はとにかく乗り込んだ。
8/7からが夏休みだったので、お盆前にハードな合宿を企画し、みんなでとにかく追い込んだ。
自分はメニューを組むタイプでは無く、1人でベース練を行い、何人かで走れる時に追い込むというスタイルで、ベース練が6〜7割になるように乗り込み。
高知で行った合宿では4日で1000TSSを超えるほど追い込んだ。
今年から所属させて頂いてるヴェロリアン松山での経験値もあって、伸びてる実感はあった。
ここで、自分のパワーデータを全て晒そうと思います。(え?)
≪詳細≫
1秒:1202W 20.72W/kg
5秒:1165W 20.08W/kg
10秒:1083W 18.67W/kg
20秒:891W 15.36W/kg
30秒:802W 13.82W/kg
1分:607W 10.46W/kg
2分:428W 7.37W/kg
3分:397W 6.84W/kg
5分:357W 6.15W/kg
8分:323W 5.56W/kg
10分:319W 5.5W/kg
20分:301W 5.18W/kg
(身長175cm/体重58kg)
細いので勝手にクライマーと思われることが多いですが、短時間寄りの脚質といったところ。
5分以降は正直あまり自信がない。
美麻も自分的には好きなコースでしたが、地力の勝負になると部が悪いので、群馬の方が自分向きだと判断。
目標は、美麻開催の時と変わらず、TOP10入りに設定。
作戦としては、集団前方で待機して、後半のセレクションに耐えて、少人数スプリントでなだれ込む作戦。
<機材>
フレーム:Wheeler Aero 6.0
ホイール:ODIN 40 PRO
タイヤ:アジリストfast TLR 28c
ギア比:前52-36 後11-34
ヴェロリアン松山で供給頂いてるチームバイクで出場。今年はコレで乗り慣れていていたので使わせて頂きとてもありがたかった。
<レース>
レース当日、朝は晴れていたのに女子のレース後半からみるみる天気が悪くなり、スタート5分前には土砂降りの24℃といった天気。
サポート隊がワセリンを塗ってくれたお陰で、寒さに弱い自分ですが寒くならずに済みました。
レース序盤は前方で待機するはずが、群馬正周りは初めてでコースに慣れておらず上がりきれない。
ロードレースの経験が浅い島田さんが謎にめちゃくちゃいい感じに前の方で立ち回ってくれているので、目印にして落ち着いて前を目指す。
展開としては、日大の森本1人逃げがあっさり決まり、日大の抑えもあって気付けば5分差に。
逃げがなかなか決まらずアタックの撃ち合いに… みたいな展開を想定していた自分からしたらびっくり、集団は早々に落ち着き、遅すぎなければそこまでキツくもないペースで周回を消化し、気が付けば逃げと5分差に。
個人ロードの時のような序盤のキツさを想定していた自分からすれば、集団の人数が減らないのは嫌だったが、2人しか居ない僕らは流れに身を任せるしかない。
しかし、9周目の心臓破りで、チェーンを内側に落としてしまい、RDがセーフティモードに入ってしまう。
この時は全く分からなかったが、落ちたチェーンがマグネットを吹っ飛ばし、RDに挟まってしまったらしい。
最後のインカレがこんな形で終わりたくない、その想いで固定ギアのまま必死に集団復帰。
しかし、僕らは国立の小規模校。補給員探しで手一杯なのに代車を持ってくる余裕も無く終わったかと思われたが、サポート組に代車くれと叫び散らして2周回トップギアで耐える。
そしたら、腰が痛くてレースを降りた島田先輩のバイクを回してもらえて、また2周回耐える。
しかし、流石にサドル高が合わず、脚と腰にダメージが蓄積していく。
13周目に修理してくれた自分のチャリに乗り換えるが、このタイミングで集団のペースが少し上がっていて、中々復帰できず下りをギリギリまで攻めて2連ヘアピンで復帰。
元々長丁場の試合では腰が痛くなりがちだったのに、まさかのトラブルと3回の集団復帰でかなり消耗してしまった。
目標を完走に切り替えて、集団後方で回復を試みる。
何周かしたら、腰の痛みもマシになって、思ってたより行けそうだなと思えてきたので、集団のペースアップに合わせて前方に移動した。
後方にいるうちに有力な追走が出来て、もうコレで決まりかと思っていたが、明治の強力な牽引により人数を減らしながら追走集団と森本を吸収。まさかビックリ、振り出しに戻って勝負は30〜40人の集団スプリントに…
自分としては望んでいた展開ではあったが、メカトラのダメージが響き、24周目の心臓破りで限界ギリギリの状態。
このクラスのレースで最終局面に残れたのは初めてだったので、感動しつつももう脚が怪しい。でも、ここまでサポートしてもらったみんなの期待に答えたくて、粘ったが心臓破りを登り切る直前で剥がれてしまい、そのまま35位でゴールイン。
<あとがき>
メカトラが無ければ…
自分がもう少し丁寧に変速出来ていたら…
代車を無理してでも持って来れていたら…
コンディション的には目標に1番近づけたと思うが、メカトラに耐えてゴールが今の自分には精一杯だった。
ノートラブルだったがラスト2周の登りで遅れた個人ロード、同じくチェーン落ちでグルペットの全日本の時に比べれば進歩は感じるが、結果は大して変わらない。
そして自分は今年が学連最後。もう挑戦することは出来ない。やはり悔しい。
しかし振り返ってみると、2年の6月に昇格してから、鹿児島インカレは3kmで千切れ、去年の個人ロードは60キロしか走れず、その後の全日本は40キロでDNF、美麻インカレは130kmでDNFと箸にも棒にもかかってない。
そこからすれば大きく成長出来たと自分では思う。もしコレからインカレを目指す後輩たちに言えるとすれば、僕くらいやれば完走見えてくるよ、と背中を押してあげたい。
長くなりましたがありがとうございました。そして、補給を引き受けてくれた2人無しでは完走できなかった。心から感謝したい。
田舎の国立大からでも、競技未経験でも、インカレ全日本で今全く歯が立たなくても、楽しく自転車を続けていれば完走を目指せると思うので、そういった人たちに希望を渡すことが出来れば幸いです。応援ありがとうございました。