サムスン電子の超個人的思い出綴り
サムスン電子で日本語が堪能な人はまったく珍しくないが、20代の女性で変わった人がいた。ポッチャリしたソヨンと言う名の可愛い女性だった。
彼女は大学は日本語専攻でもなく、アニメで日本語をマスターしたのだと言っていた。
ただ一体どんなアニメを見ていたのか、時々おかしな日本語を使った。
「今度の事業部長はかなりイケる口なんですよ~」
単にお酒が強いことを言いたかったのだろうが、なぜかそんな言い回しをしては日本人のオジサンたちを苦笑させた。
ところで、ローソンのあるプロジェクトがキックオフされた頃、ソヨンから電話がかかってきた。
ソヨン 「ミヤタサ~ン、ローションさんから注文書は来ましたか~?」
オトーサン 「えッ?」
ソヨン 「ローションさんですよ、ローションさん!」
思わず吹き出しそうになり、次にオジサンチックなエロいニヤニヤ笑いに襲われたが、ソヨンは極めて真面目で真剣だったので訂正することもなくやり過ごした。
そしてローソンのプロジェクトが終わるまでソヨンはローションさんで通し、ぼくは最後までそれを正すことなくそれに付き合った。
懐かしい思い出だ。
ソヨンは今では妻となり、母となり、ワーキングウーマンを続けている。