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奇奇怪怪と雷獣の違いにみる、関東ノリと関西ノリの違い①

大半の人間にはよくわからんし、どうでもよい話をする。

『奇奇怪怪』は関東私立高校男子ノリ

とあるXのスペースを聴いていたら、『奇奇怪怪』の話題になった。

「奇奇怪怪」とは
ラッパーのTaiTan(Dos Monos)と音楽家の玉置周啓(MONO NO AWARE)。がパーソナリティを務めるポッドキャスト番組。2020年スタート「「JAPAN PODCAST AWARDS 2020」Spotify NEXT クリエイター賞」受賞、書籍化、TBSラジオにてTaiTanによる番組「脳盗」がスタートなど、カルチャー系ポッドキャストのなかでも多くの注目と評価を集めている

同スペースでは、『奇奇怪怪』の魅力を問われたスペース主が、その魅力について下記のように語っていた。

「あのさ、TaiTanと玉置周啓のノリが、俺と年齢差はあるんだけど(主は50代)、いかにも東京の私立高校の男子学生の会話って感じで心地いいんだよね」
「あの、一人が話題を出したらもう一人が絶妙にずらすような笑いのセンスは俺にはないし、すごいなと思う」

※原文ママじゃありません

その話題の発端は、『奇奇怪怪』推しの主に対し、「僕はあまり魅力が分からないんですよね」という京都の男性からの質問、というか相談だった。

俺は、質問者(京都の男性)の気持ちがよくわかる。Taitanのあの、二チャッとしたいかにも何かの会話の途中のようなポッドキャストの始まり。それに対し少し高めの声で玉置周啓が(しかし口調は「~じゃねえよ」と乱暴な男子学生のノリで)掛け合う。
たとえばダウ90000とか、バカリズムを見ていても感じるあの「こいつら本心でしゃべっとるんか?」といらだってしまう心のささくれ。
そのせいで、私はどうにも『奇奇怪怪』にはまれない。

『雷獣』は関西新学校男子ノリ

ここで「奇奇怪怪」と対置したいのが、『雷獣』である。

「雷獣」とは
「雷獣」は、べてらんち(青松輝)、今井、かべ(くさかべたくみ)、永遠(田中永遠)の灘中学校・灘高等学校の卒業生4人組による日本のYouTuberグループです。2025年1月時点で登録者は約24.2万人。

『雷獣』のノリは、『奇奇怪怪』に比べて関西(奈良県)出身の自分にとって非常によく「わかる」。おもろい(≒奇人・芯からの破天荒であること)至上主義、俺たち経歴はすごいのに道を踏み外してもうてん(という屈折したナルシシズム)、笑いを取るということ自体を脱構築するメタ×乱暴さへの欲望(上記の動画中で「犬ってすごいなあと思う話があってさ…」というフリを全無視というボケなどが顕著)

上記をまとめると、雷獣とは関西進学校男子ノリであるというラベリングになる。

両者のミッシングリンク=令和ロマン

『奇奇怪怪』は関東私立高校男子ノリ。『雷獣』は関西進学校男子ノリ。関東私立高校ノリ(≒進学校ノリ)と考えていいだろうから(主の言い方に準拠した)、要するに自分の学業における成績と笑いを含むカルチャー面での知識やセンスに自信を持っている男子の態度というのがベースで共通していることは間違いない。

だが──

(続きは明日書きます)

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