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ニュージーランド旅行記4日目「地獄を行く2人」

現在18:21。またもやユースホステルの二段ベッドの下で、今日の日記を書いている。昨日と同じかよ、と思われるかもしれないが、ロトルアでゆっくり日記を書くところなんてここくらいしかないのだ。
いや、海外旅行なら大体そうなるだろう。しかも人との旅行であれば。
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先ほどまで泥スパ&通常スパに使っていたので体が硫黄臭い。硫黄はサルファ。サルファ剤とは、硫黄剤のことだったのか。
泥スパに使っていてもいいのは20分だけ。時間になると、名前を呼ばれることになる。目に入ると失明の恐れがあると恐ろしい注意書きがなされた泥を、鼻の上ギリギリにまで塗りたくる。そして完成した泥団子のような俺だが、夏でも涼しいニュージーランドに一陣の風吹けば、「寒いよー」とお湯に肩までつかり、せっかく塗り付けた泥は38度のお湯に溶けてしまう。

ああ、ビバノンノン。

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地熱ツアーに参加していたのだ。その前は。
気を付けてほしいのが、ツアーで通るのは、ショートコース(我々の場合だけだったのかもしれないが)だということである、バーナード・ショーが「地獄の入り口」と名付けた門を抜け、アダムの形をした場所、泥がクリスタルのように輝く場所、シダ植物が生い茂った森などを抜けて、ツアーは引き返そうとするが、俺たちはそれから離脱してロングコースへ。

その奥に、悪魔の大釜やホスピタル・リバー、悪魔のようにやせ細った鳥が硫黄の煙がもくもくと吹き上がる中を「クエー、クエー」と鳴きながらひょこひょこ歩くスポットなどが経ち現れる。

N(友達)が南島で教会に行き、2時間のお祈りに参加した話、そこでみんながいい話をしている中自分だけ友達(別の)がスキーで経験者に取り残され、大便を我慢したままエイヤと滑り、なんとか(神の加護にによってか)事なきを得た話を話そうかと思ったが自重した話などを聴きつつ、話しつつ、地獄を歩いた。

「地獄のそうべい」を引き合いに出すまでもなく、たとえそこが地獄であれ、道中をよきものとできるかどうかは、過ごす相手の存在によるものなのだ。
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お昼ご飯は『Fat Dog』という店で食べた美味しいベーコン、ソーセージ、エッグ、トーストセットとフェイジョアジュースでした。
明日は帰ります。

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