食い尽くし系の精神分析
なんか俺、食い尽くしそうだな。
「食い尽くし系」の話題をネットで見て、そう思った。
食い尽くし系とは
主にSNSやインターネット上で話題となっている概念で、家族や友人との食事の場面で、一人で大量に食べたり、周囲に配慮せずに自分だけが好きなものを先に食べてしまう行動を指します。この行動が、周囲の人に不快感を与えることが多いため、批判的に用いられることが一般的。
食い尽くしそうということは食い尽くしてないんじゃないか、と真の食い尽くし系に怒られてしまうかもしれないが、怪物になったものと怪物にならんとしながらも抑制しているものは、怪物にならずに済むものに対して近しく、どこかで手を握り合えるのではないか。
で、ChatGPT 4oによる「食い尽くし系」の特徴と問題視される理由が以下なのだが、やっぱりこいつ、機械だわ。矛盾と体温に満ちた豊潤な人間の気持ちが理解できないんだな。
特徴
・自分中心の食事スタイル
他の人が食べる分を考慮せず、自分だけが好きなものを多く取る。
・他人への配慮が欠けている
食事を共にする人たちにとって公平で楽しい時間になるよう配慮しない。
・無意識の場合も
必ずしも悪意があるわけではなく、本人は気づかずに行動しているケースも多い。
「食い尽くし系」が問題視される理由
・家庭や友人間の不和
食事はコミュニケーションや絆を深める場であるため、不公平な行動が不快感を招く。
・モラルやマナーの問題
特に家庭や職場などでの共同生活では、周囲への配慮が必要とされる場面が多い。
・潜在的な心理的要因
「食い尽くし」の背景には、幼少期の食事環境や心理的な影響が関連している場合も。
なぜなら、「食い尽くし系」が食い尽くすとき、そこにあるのは食事ではなく──
食欲ではなく、片付け欲
「目の前の食い物を早く片付けたい」という片付け欲だからだ。
たとえば。目の前に唐揚げが12個あったとしよう。
3人家族が均等に分けると4個ずつ。大皿に盛られたそれを、「食い尽くし系」は自分のペースで4個食べる。
しかし、目の前の皿にはまだ5つのから揚げ。子供が2つ、もう一人のニンゲン（仮に妻とする）が1つしか食べていないのだ。
【無意識系の場合】
ペースを守ってもう一つ食べる。もう一つ、もう一つ…と食い尽くしは続く
【自意識がある場合】
少し我慢してみる。しかし、いつまでたっても唐揚げは減らない。もう食べてしまった食事、中座したい。しかし、家族のだんらんの手前中座もできない。テレビも見たい。離れたら怒られる。むずむずしている間に自然と手が伸びる。食い尽くしが、はじまる
要するに、食事の話ではないのだ。
私見では、「食い尽くすやつ」の食事は、どちらかといえば、掃除とか仕事の話に近い。
食い尽くすやつは、じっくりと味わっていない。食事とは目の前の皿を空にしていく作業である。たまにやらないと死んでしまうし、おなかがすけばイライラするが、グルメなニンゲン（例：『美味しんぼ』の海原雄山）が言うように、金や時間を費やすようなものではないのだ。
そういう意味で、『孤独なグルメ』の井之頭五郎（特にドラマ版）が、わしわしと食材を食い尽くしていく様子は、食事をしながら、片付け欲を満たしていく要素もあるように思う。
食い尽くし系への処方箋
よって、下記に挙げるような対策はすべて詭弁である。
解決策・対策
・コミュニケーション
食事前に「みんなで分けよう」と話すことで、トラブルを未然に防ぐ。
・ルールの設定
家庭では、均等に取り分ける習慣をつけることで意識を変える。
・心理的なサポート
食い尽くし行動の背景にストレスや不安がある場合は、専門家への相談も一案。
食い尽くし系が実際に満たしたいのは、目の前の皿をからっぽにしたいという欲求なのだから。
いかが正しい、解決策・対策だ。
・個別に皿を分ける
・食べ終わったら各人で勝手に中座しても良いこととする（皿洗いや食器の片づけをしてもよいとなると、さらに片付け欲も満たされて◎）
・腹が減ったら別のお菓子など食ってよいとする
いかがだったでしょうか。