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リスカピアノと残響系

今日は時間がないので少しだけ書く。
昨日、『神聖かまってちゃんはえらい』という記事を書いた。

神聖かまってちゃんというバンドの功績(世界的コンテンツとなった進撃、インターネット発メンヘラ系女性歌手、ボカロにおけるリスカピアノの誕生への影響)と報われなさについて書いた。

そこで言葉遊び的に浮かんだのがリスカピアノ⇔残響系という関係性である。

残響系とは?
2000年代中盤~2010年代前半にかけて起こった「残響レコード」というレーベルに所属するバンド及びその音楽性を指してつかわれた言葉。代表的なバンドは9mm Parabellum Bullet、凛として時雨、People In The Boxなど。

上記のバンド名からもわかる通り、残響系として思い浮かべられる音楽性は、エフェクトを多用した音響的な演出もあれば、とにかく暴れまわる疾走感、ポストロックらしい複雑さなど、ばらばらで「ロキノン系」みたいなマジックワードとしてとらえられる向きが大きい。

ただ、そこにはやっぱりどちらかといえばシリアスで、どちらかといえばアーシャはモノクロで、どちらかといえばかっこいい兄ちゃんたちがやっている音楽、という緩い共通点はあると思う。

要するに、前掲の記事で去勢された銀杏Boyzと評し、リスカピアノの祖(かも?)と指摘した神聖かまってちゃんから引き続くインターネットメンヘラカルチャー(リリースカット)に対し、去勢された銀杏Boyz以外の部分=残響系なのではないか、というのが本稿で示す考えである。

ではなぜ、去勢されると反響が失われ、去勢されないシリアスなバンドは残響になるのか?

その点についてはまたの機会の宿題とす。

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