【独占インタビュー】ポケカ四天王としての知られざる悩みや葛藤とは
ポケモンカード公式がその実力を認めた4人のプレイヤー、ポケカ四天王。
競技シーンとしての大会に参加しながら、公式公認のプレイヤーとして様々な場でポケモンカードの魅力を伝える活動をしている。
今回はその中の1人であるイシヤマリョウタ選手にインタビューを行った。
──イシヤマ選手はポケカ四天王決定戦を早々に勝ち抜き、いち早く第四期ポケカ四天王になりましたよね。
ポケカ四天王としての活動内容を教えていただけますでしょうか?
イシヤマリョウタ(以下イシヤマ):主に三つあります。四天王直伝レシピの作成、ポケモンカードチャンネルへの出演、あとは不定期でイベント参加やコラム執筆等の依頼があります。
──なるほど、かなりお忙しく活動されている印象を受けました。
イシヤマ:いえ、定期活動で言えば新商品が発売される毎なので2ヶ月に1回程度ですね。
もう少し四天王として何か活動が出来ればと考えています
──今の活動では物足りないということでしょうか?
イシヤマ:そう言ってしまうと語弊がありますね(笑)
特に四天王直伝レシピなんかは多くの人の目に止まるので時間をかけて調整しています。
ただ強いレシピを作ればいいという訳ではないので毎回頭を悩ませています。
──強さ以外にも気をつけている点があると?
イシヤマ:はい。新発売のカードが活躍できるようにというのは1番に考えていて、かつカスタマイズ性があったりプレイ難度が難しくなりすぎないようにしたりと考えることが多いです。
──例えば今回の四天王直伝レシピではどういった点に気を付けられたんでしょうか?
イシヤマ:デッキの組みやすさですね。
新商品の拡張パックとプレミアムトレーナーボックスを買えばある程度カードが集まることを重視しました。
イシヤマ:あとはできる限りシンプルで分かりやすい構築にするために敢えて採用カードの種類を抑えています。
正直他のアタッカーを採用したりサポートの種類を増やしたりする方が大会シーンでは勝てるデッキになると思うんですが、そこはプレイヤーの技量に合わせてカスタマイズしてもらえればいいかなと。
──そういった事まで考えているとは正直思っていませんでした。
レシピが掲載されたあとの反響はいかがでしたか?
イシヤマ:SNSでの反応は正直賛否両論ですね。
批判的な意見も多いので毎回緊張しながら見ています……。
ここはこうした方がいいとか、なんであのカードが入ってないんだとか。
ただ「次はもうちょっと頑張ろう」といい刺激になっている面もあるかもしれません。
自分の中でのポリシーもあるので全てを反映することはできませんが、できる限り多くの人の参考になればいいなと。
──ありがとうございます。
他には四天王として活動していく中で大変なことはございますか?
イシヤマ:そうですねー。
ポケカ四天王って「公式がその実力を認めたプレイヤー」な訳ですよ。
それにしてはいい結果が出せていないなと。
四天王決定戦でも運に大きく左右されるクラッシュハンマーを使ったり、大型大会での入賞経験が無かったり、招待していただいた自主大会で負け越したり…
このままで大丈夫かなと不安になります。
イシヤマ:それと四天王の中でもキャラが薄いのかなと
──と、言いますと?
イシヤマ:例えばイトウ選手は世界チャンピオンという実力者でありつつ、ポケモンカード界隈の顔という立ち位置だと思ってるんです。
ヤマグチ選手は持ち前の愛されキャラとSNSやYouTubeを通しての交流などファンが多いんですよね。
サイトウ選手はポケモン竜王・社長・YouTuberとやりたい放題です。
250人規模の自主大会を地元愛知で開催するなど普及活動にも力を入れています。
3人とも大型大会の入賞経験もあり、実力という面でも申し分ないです。
比較してしまうとどうしても自分は見劣りしてしまうなと。
──そうなるとイシヤマ選手の強みというのは…
イシヤマ:一応4人の中では1番足が速いです。
──
イシヤマ:あ、ニャースの声真似もできます。
お見せしましょうか?
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今回はポケカ四天王の悩みや葛藤が垣間見えるインタビューとなりました。
イシヤマ選手の今後の活躍に期待しています。
〈取材・撮影・文 / みやしし〉