おせっかいな宅配クリーニングサービスでV字回復した東田ドライ様ヒアリング議事録
こんにちはみやしたんくと申します。元お笑い芸人で今はWebマーケティングなんかをやっております。
先にあやまらなければいけないのですが、タイトルはうそです。東田ドライ様にあってヒアリングしたわけではないです。先日のカンブリア宮殿で特集されていたのを拝見したのみです。
今回は以前からnoteでマーケティング力を鍛えるためのに「カンブリア宮殿で特集された会社のビジネスをフレームワークに落とし込む」という記事を書いている黒沢さんという方に触発されて筆をとりました。
この方はそれだけでなくデザインや組織づくりなど様々なことについてたくさんアウトプットをしています。本当にすばらしいなと尊敬の念しかないでございます。ぼくも少しは見習おうじゃん!ということです。
といってもフレームワークというものを実務で使うことは正直多くないためもっと実務に近い形でできないかな~と思い、ヒアリングの議事録という体裁をとることにしました。(あと図にするのめんどくさ。。ってアウトプットしないくらいならテキストだけでいいなって)
ぼくの仕事は「Webをなんとかして売上あげたい!」というお客さんに最初に話を聞きに言って、目的や背景やどんなビジネスなのかということを聞いて、施策を提案するという仕事をしているので、カンブリア宮殿見たことをあたかもヒアリングしたという体で書けばよいかなと思ったのです。
ええい!細かいことはいいのでとにかく始めます!
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【180616_東田ドライ様初回ヒアリング議事録】
どんなビジネス?
・ネット限定の宅配クリーニングサービスをやっている
・リナビス(http://rinavis.com/)
・実店舗もあるが、今売上の8割が全国からの宅配クリーニング
・一日3000着ものクリーニング依頼が届く
→10着で1万円というプランが一番人気とのことなので、単純に一日の売上300万円くらい。。すごい
サービスの強みは?
・おせっかいなサービス!
・勝手にボタンつけ、毛玉取り、修繕、シミ抜きなんかを無料でやる
・費用が安い(場合がある)
・ダウンとかは通常1点で2000~3000円する
・店頭に書いてある価格から上記のようなシミ抜きとかが上乗せされて結局高くつく
・リナビスの10着で1万円のほうが結果安くなる
・勤続40年をこす人もいる職人たちの技術力
市場
・店舗型のクリーニングは市場規模は縮小してきている
・ファストファッションが流行り2、3千円の服にクリーニングを利用する気にならない
・昔よりも洗濯機が進化していて、自宅で洗うことができなかったおしゃれ着も洗えるようになっている
従来のクリーニングに対するユーザーの不満
・自分で作った服などはクリーニングしてくれない
・店舗は店員さんが1人だったりするので並ぶことになる
・店頭表示価格より結局高くなったりする
・店舗に持っていくのがめんどくさい
・重い、店舗がやっている時間に行けないなど
・シミが結局落ちなかった
宅配クリーニングをはじめた背景
・東田ドライは今の社長のお父さんが始めた
・高度経済成長でファッションも多様化し、クリーニングの需要も増えていき市場もどんどん大きくなっていった
・しかし上記したような市場規模の縮小によって、赤字になっていった
・が、今の社長は良い意味でも悪い意味でも職人で経営には無頓着だった
・息子さんが東田ドライに就職して、決算をみたら800万円の赤字であることを知って「自分が経営をやる!」と宣言し、当時流行りはじめていた宅配クリーニングサービスを開始
・しかしなんの特徴もないサービスでなかなか成果がでなかった
・自分たちの強みをを見つけるために会社のことを知ろうと思ったときに、ベテランのおばちゃん職人が無料で修繕をしていることを知ってこれしかないと思った。
・つまりおせっかいはビジネスを考えた結果生まれたサービスではなく、もともとあった自分たちの強みだった。
今の課題と対応策
・いまの品質を保っている状態ではスケールしない
・そこで、地元の競合と提携して品質を保ったままより多くのクリーニングに対応できるように進めている
・おせっかいのサービスをほかの会社にもやってもらうというハードルはある(実際提携が決まった会社は通常有料でやっていたことを無料でやることに)
感想
「おせっかい」というキャッチーな言い方で訴求しているが、彼らの強みはそのおせっかいができる高い技術力であり、その高い技術力をもったベテランの従業員が働き続けてくれる魅力的な職場であることなんじゃないかと思いました。
ベテランの職人たちの技術とかマインドがちゃんと引き継がれてこのサービスが続いていってほしいです。
同じ回の黒澤さんの記事はこちら!こちらのほうが圧倒的ボリュームですのでぜひご覧ください。