吾輩は、ACである。特に問題は無い。㉘
今日は、6月30日。もうすでに梅雨が明けて、真夏状態です。
節電が呼びかけられていますが、みなさん、死なないように、生きましょう。
ということで、この私小説というかエッセイというか、何て言ったらいいのか分からん連載も今日で28回目となりました。
最初に書き始めた頃は、こんな風に思ってました。
「今まで私の詩とか短編とかを読んでくれてた人が見たら、引くだろうなー」とか。
あとは「霊感商法叩きなんかしなきゃいいのにと思う人もいるだろうな。例えば霊感商法で生活している人とか」など。
まあ、霊感商法を堂々とやって稼いでいる人がいるんだから、それに対し異を唱える文章を書いて稼いでもいない物書きが何人かいたところで、何の問題があるのかというところでしょうかね。ええ、営業妨害? 警察のご厄介になるような商売は、やめたほうがいいんじゃないですか? って思います。
さて気を取り直して。ここで、この連載のテーマである「AC(アダルトチルドレン)」「宗教二世問題」について触れておこうと思います。
このテーマを見ると気分が悪くなる方は、ここで読むのをやめてください。よろしくお願いします。
まずはACについて。
ACとは、アダルトチルドレンの事です。元々の意味は、アルコール依存症の親がいる家で育った人(成人)の事です。昨今では、機能不全家族育ちとか、毒親育ちの人をACと言ったりする場合もあります。といっても、機能不全家族育ちだからACという事でも無く、機能不全家族育ちゆえに生きづらい、という、生きづらさがポイントかと思います。
ちなみにACは、わりと世間に知られている概念ではあるんですが、病名では無いです。
宗教二世問題は、ACに見られるような「生きづらさ」という問題があるんですが、信教の自由を侵害されてしまった人の生きづらさが、ポイントかと思います。
この問題というのは、具体例を挙げると、キリスト教の「幼児洗礼問題」などがあります。民法でいうところの「意思無能力者(幼児など)」には、自ら信仰を選ぶ事など出来ないだろう、という指摘がされています。
平たく言えば、親が勝手に子供の許可なくその子の宗教を決めている状態があり、子供がその事で生きづらさを感じている。それが、宗教二世問題の根本的な「問題」なんだと思います。
まあ、何の問題も感じていない「二世」「三世」もいるので、あくまで問題意識がある人にとっての、問題といえるのかもしれないです。
そもそも宗教というのは、困っている人を救うためにあるものだと思うのです。そういう意味では、その役割を果たしていない宗教に問題があるのであって、人の役に立っている宗教に関しては、私は敬意を持っています。
前置きが長ーくなっちゃったんですけど。
今日のお話は、どうしたものか。いくつか小テーマを立てているんですけど、軽いお話がいいと思っていて。
時間も、深夜帯になってきたしなあ。
前回の続きというか、逮捕者が出てしまった「しんぜん会」が、かなりヤバイ団体だって話をしようかな。うん。
多分今ごろ全国各地で大学生とか若い人が、こんな目に遭いながら物売りをしているんだよ、っていうお話です。
それで。前回ご紹介した「SHINZEN(しんぜん会)」っていうのは、統一教会の「教育」の一環として行われる物売りをするための、ダミー団体なんですね。
私も何度か若い頃、「しんぜん会です」と自己紹介して物売りしたんですけど、しんぜん会としてボランティア活動をした事は一度も無いです。
もう一個「野の花会」っていうボランティア団体もあって、そっちの活動も物売りをして歩くんですけどね。
売ってるものはしんぜん会と一緒です。ハンカチ、靴下、珍味、布巾。大体1袋に3枚、または3組入っていて、2000円です。まあ、高いですよ。百均行けば売ってる感じの商品だし。
それで、何で宗教なのに物売りをするのかって話ですよね、おそらく。読者の方にとっては不思議でしょうがないと思うんです。たぶん。
実際問題、全国各地で「自己啓発セミナー(実際は統一教会の布教)」に誘われて、3日、7日、21日間の修練会(集中講義・実践)に参加する事になった大学生たちはですね。最終的には合同結婚式に参加するんですよ。在学中とかに。そのための学生の勧誘ですから。
ここまでの話を読んで、気分が悪くなった人がおられたら、読むのをやめてくださいね。
……続けますね。
学生の場合は、親が教会の信者の場合は、親が費用(結婚式の参加費140万円と韓国等への渡航費など)を出すんです。だけど、親が信者ではない場合はですね。本人が稼ぐしかないんですよ。ほとんどの場合。
それで、夏休みだとかの長期休みになると、やるんですよ。炎天下の下、ど田舎の、田んぼだらけの村みたいな場所とかに、ポンっと車から降ろされて。戸別訪問の物売りをするんです。「ニコニコニッコリ2000円です」とか、セールストークまで覚えさせられて。
一日の目標は、7万円です! とか決意表明をさせられてですね。
私も昔何度かやりましたが、ある日などはあまりにも売れなくて、田んぼのわきの坂に隠れて半日泣いてた事があります。解散の時間になるまで。
さて、話しててきつくなってきたので、続きは次回という事で。
それではみなさま、良い休息を。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?