「働く」ということ
こんにちは、ゆーきです。
日に日にひどくなる花粉症と、配属の連絡がこない恐怖と、闘い続けています。両方相手がはっきりと見えないのが厄介です…
先日久々の友人たちと話す機会があり、そこで自分にとって「働く」とは何なのか?を少し考える機会があったので、自分の就業経験を基に再考してみようと思います。
1.就職した企業について
大きな業界としては、不動産業とサービス業の中間くらいでした。
ですが、「外国籍の方に向けた人材紹介+住居+周辺サービス」というサービスを作ろうとしていた新規事業の部署に一番長くいました。
簡単に言うと、「外国籍の方にお仕事紹介+新しく住む家も仲介+家具家電やインターネットやケータイとか、お仕事や家、生活に必要な物をワンストップで準備するよ!」です。
そのため、人材系企業・技能実習生関連企業・不動産会社などと関わる機会が多かったです。
上場している企業ではあります。
2.この企業で働いて良かったこと
いろいろと思うところはあった労働期間でしたが、まずは良かった点から振り返ります。
・不動産仲介を最初から最後まで一人でできるようになった
これは断トツで大きいです。お客様への提案から案内、申し込み、不動産会社とのやり取り、契約締結まで、すべて一人でもこなせるようになれたことが一番の財産だと思います。仕事において当然給料は大切ですが、その会社に骨を埋める覚悟がある人以外は、他の企業でも使える(もしくは自分で独立してもできる)スキル、それも一部ではなく、できれば最初から最後まで、が身につくことが一番重要だなと思いました。
それが身につかないと、”その会社”に依存する必要があります。その会社以外にも世の中にはたくさんの魅力的な選択肢がありますが、「最悪自分で食っていける」というスキルが身についていれば、やりたいことにどんどん挑戦することができると思います。
・人に助けられた
言葉は短くまとめましたが、やはり人との関わりが大事だなと思います。社内でも不動産の仕事を楽しく、時に厳しく教えてくださった先輩にも恵まれました。また、不動産の仲介を通じて企業の社長様や留学生の方等、色々な人にお会いする機会が多かったのもありがたかったです。自分で生活しているだけではなかなか接点が持てない業種の方もいらっしゃったので、会社の看板だったり、仕事のおかげで広がったご縁もあったのだと思います。
・時間があった
これも良し悪しのような気はしますが、世間の風潮と同様、働き方改革のようなものは進められていたため、どんどん残業は減りました。(残業代も減りました…)土日も休めたので、サッカーのコーチを続けたり、読書をしたり、資格を取ったりと仕事以外の時間が有意義に過ごせました。また、リフレッシュ休暇という5日間の長期休暇を取れる制度もあったので、それを利用してロシアワールドカップを現地に観戦に行くこともできました。
プライベートの時間の学びや貴重な経験ができたことも大きかったです。
3.一方で…
基本的に私は配属など様々な面で運も良かったと思っています。
しかし、感謝している反面、思うところもいろいろありました。
・誰のために仕事をしているのか
不動産仲介も人材紹介も、その他サービスも、私に頼む優位性・利点等は特になかったと思います。その利点を作るのが仕事だろ!と言われればそれまでなのですが、新卒から入社して大した経験もしていない状態で新規事業でしたし、不動産は経験の豊富な先輩の仕事を学ぶことができましたが、他のことに関しては全くの未経験のため、お客様と企業の間に入るだけ。強みを作り出すことが難しく、正直な感想を述べるなら「ウチがいる必要がないよね…」と思いながら目標としている数字のために仲介料を稼ぐために仕事をする状態になっていました。お客様のためになる仕事をするのは難しいと日々思っていました。
海外で外国人に日本語を教え、その人材が技能実習生として日本に来られるような仕組みを作ることには唯一可能性があったと思っています。「日本語を話せる外国人をたくさん育てられる」という強みができるからです。しかし、この計画は会社側の事情で割とすぐに頓挫してしまいました。残されたのは日本国内でお客様と専門企業の間に入る、専門性の低い仕事になってしまいました。
・人を育てられない
企業として一番問題だなぁ、と思ったのは、人を育てられる人がいないこと、人を大事にしないことでした。入社してすぐに気づきました…遅かったですね…笑
特に中間管理職のパワハラまがいの言動は陰湿でしたし、それを組織として是正できないのは本当に根深い問題だなぁと思います。(途中からめんどくさくなってテキトーに受け流していましたし、たまにタメ口で反抗してました。笑 それが許されるキャラだったことが救いでしたかね…) また、人事異動もかなり理不尽かついい加減で、意図が感じられないものでした。
そういった扱いを受ける中で私の同期は私以外に9人いましたが、3年経過するまでに全員が辞めました。笑
それでも困らなかったので、本当の意味で新卒を必要としていなかったんだなぁということが今ならよく分かります。
お互いに不幸だったのは、その企業の求める人材像が新卒側に正確に伝わっていなかったことだと思います。新卒側の就活での情報収集の仕方にも問題があったと思います。その後、しばらく新卒の入社は止まっているので、良い傾向だと思います。できないことをできないというのは悪いことではなく、誠実なことだと思っています。
4.大事なのは「人」と「身に付けられるスキル」
こうやってまとめてみると、内容は大きく「人」と「業務内容(スキル)」に分かれるんですね。
つまり、入社前にもっと「人」に会って、どんな人が働いているのか、どんな業務をしているのか、聞きまくれば良かったんだと思います。
いろいろ書きましたが、会社には感謝しているんです。入社したからこそ出逢えた人がいて、身に付いたスキルがありました。何より、何者でもなかった就活生の自分を採用してくれましたから。
それよりも、その会社の環境をすぐに変えることは難しかったと思いますが、その環境の中で自分を活かしきれず、数字や結果で恩返しができないまま退職をしたことが心残りではあります。この経験を将来活かすことでプラスにしていきたいなと思っています。
そして矛盾するようですが、探せばもっと良い(合う)企業はあったはずなんですよね。競争社会や、全てが自己責任という言葉で片付いてしまう”強い”組織よりも、一人ひとりの能力を最大限活かし伸ばそうとする、One for All, All for Oneを地で行くような”優しく、強い”組織のほうが合っていたんだろうなと思います。そしてそれを確かめるためには、その職場の人に何人も会って、その雰囲気が滲み出ているかを確認すれば良かったんだと思います。
だから現役の就活生や、これから就職・転職をしようとする人には是非納得のいく企業を見つけて働いてもらうことを強く願っています。若者が伸び伸び働いたほうが絶対組織全体が伸びると思っているので!
私も生徒が伸び伸びと過ごせる学校を作っていくべく努力します!