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日々のこと 0722

最近見た映画から、上田慎一郎監督『カメラを止めるな!』のことを。内容には触れません。

『カメラを止めるな!』
話題騒然ですね。楽しみにしてました。ハードル最高に上げて鑑賞。
いやー、面白かった! 手を叩いて笑い、終わった時は涙ぐんでた。ノリ重視みたいな映画かな~とも思ってたのですが、すごく丁寧に作られてる。愛と情熱にあふれ、本当によくできた映画。「僕らの、あの夏を見てくれ」が込められていたところもグッときた。心から拍手を送りたいと思いました。

でも、なんだか複雑な思いも。それは映画自身のことではなく、この爆発的な売れ方に。完売続きでチケット入手困難、絶賛しか聞こえてこない。普段映画を見なさそうな人も劇場に押し寄せているのがわかる。それはもう大変に喜ばしく、そうあるべき。なのになぜか私は、その熱狂ぶりに不安も抱いてしまったのでした。「ブーム」、こわい。

この感じは『恋の渦』や『劇場版 テレクラキャノンボール2013』も思い出す。だけど大根監督にせよカンパニー松尾監督にせよ、わが道を歩いてこられた大ベテラン。上田監督って、失礼ながら私は存じ上げなかった。これが長編デビュー作とのことで、今後いろいろ大丈夫なのかしらん…。
私は、次が見たいので。

『カメラを止めるな!』は、俳優・監督養成学校「ENBUゼミナール」ワークショップ作品の第7弾。いずれも無名の役者さんたちが監督の元にオーディションで集まり、作られてきた映画プロジェクトです。
2012年の初回から、ちょこちょこと見てきました。方向はさまざまだけど、面白い作品は他にもいくつかあったんです。あったんですよ。

『カメ止め』、面白いです。すごく面白い。たまたま当たったとかじゃない。きっちり面白い。いろんな条件も揃い、ヒットしたんだと思う。
それは本来あるべき姿。でもなんだか私は今までのこのプロジェクトの中で大好きだった作品が頭をよぎったり、今後のプレッシャーも大きいだろうなーとか余計なお世話じみたことも考える。

とりあえず、上田慎一郎監督の過去作品をいくつか見てみました。そんで、なんか勝手にちょっと安心しました。『カメ止め』が断然面白いけど、でも基本が同じ。Youtubeで見られる短編、リンク張ります。「テイク8」

爆発ヒットといっても、実際にはごくごく狭い範囲の話だってことも知ってます。近い場所にいると見失いがちだけど、そのへん歩いてる人が誰でも知ってるわけじゃない。矛盾してるけど、ガンガン行ってほしいと思います。『カメラを止めるな!』、いい映画なんです。
そんでやっぱ上田監督、次の作品も見たいです。楽しみにしています。

*続き?を書きました。その後に思ったこと

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miyabi yamaguchi
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