韓国ドラマが面白すぎる #8
韓国語の勉強にもなるからと見続けている韓国ドラマ。一本終わるたびにロスな気分になりますが、次々と面白そうなドラマが出てくる。でも忘れてしまうのは勿体ない傑作揃いなんです。忘れないためにも鑑賞メモを続けます。
● SKYキャッスル SKY캐슬
見始めたら止まらなくなる怒涛の展開。話が進むにつれて予想外のことが次々と起き「どうなるの~!」と先が気になりすぎてどんどん見ちゃいました。Netflix全36話もあるけど、1話35分程度なので見やすいです。
高級住宅街に暮らすセレブな家族たちが、我が子を名門大学に入れるため火花を散らすお話。みんな欲望とエゴイズムの塊。元よりグラグラ、でも表面上は華麗に成立していた家族たち。それがじわじわと崩れ始め、各家族の闇が中盤を過ぎて一気に噴出し「うわー、地獄の釜のフタが全部開いた~!」と思った回がありました…。こんなドン詰まりから一体どうやって終息していくんだ?? と思ってたら見事な着地へ。結末に納得がいかないと韓国ではクレームもあったらしいけど「どうしようもないあの袋小路からよくぞこんなラストに持って行ったな!」と驚き、感動しました。素晴らしい脚本だと思います。欲望、嫉妬、コンプレックス…、華やかな衣装や調度品が似合う美しい女優さんばかりなのに、人間が秘めている醜い部分を表現する演技も凄いです。子役たちも素晴らしい。毎度「ボレロ」に乗って登場するピラミッド夫・キム・ビョンチョルさんが面白すぎた。韓国の競争社会の厳しさを思い知るドラマでしたが、見終わってすぐに日本では東大の殺傷事件が起きてしまい、心痛かったです。
● D.P. -脱走兵追跡官- D.P 개의 날
全6話。さくっと見られます。でも内容は結構、いやかなりキツイです。全男子に兵役義務がある韓国ならではのお話。
主人公は脱走兵の追跡部隊に配属された青年。死にもの狂いで脱走した兵士を追いながら、その原因や背景を描いていく非常に見ごたえのあるドラマでした。しんどいシーンも多いけど、コミカルで笑えるところも多々。悲しみを帯びた瞳のチョン・ヘイン君と、飄々としたク・ギョファン君のバディものとしても楽しいです。
でも韓国では「あの日々を思い出すから辛くて見れない」という男性も多かったとか。そうだろうなー。これから入隊する子も見たくないと思う。
昨日まで青春真っただ中にいた若者たちが外界と遮断され、苦しい軍隊生活に放り込まれるわけですよね。閉じた空間で陰惨ないじめやパワハラは日常茶飯事、厳格な上下関係。ストレスは弱い者に向けて発散されるに決まっている。あまりの辛さに「兵役なんて何故あるの?」と思うけど、これを見てる期間にも北朝鮮の相次ぐミサイル発射の報道が。簡単にはいかない。
最終回は喉元にナイフを突きつけられる思い。シーズン2もあるそうなので楽しみにしてます。