韓国ドラマが面白すぎる #3
今年から見始めた韓国ドラマがどれも面白くて最高!という感想シリーズです。いったい全体、ハズレ作品ってあるんだろうか。まだ出会えてないぞ。
● シグナル 시그널
よくもこんな話を考えますよね。ほんとにすごい。未解決事件を捜査する刑事が過去と通じる不思議な無線機を手にし、解決に挑んでいくサスペンス。
日本のリメイク版は未見ですが、日本を舞台に置き換えるのは大変そう。だって実際に韓国で起きた事件がいくつも取り上げられていて、それが視聴者の記憶とリンクしていくのが大きな醍醐味の一つだと思うのです。私ですら知ってる事件がいくつもある。そこに恋愛や人間ドラマ要素も加わり、目が離せない展開。俳優陣も全員素晴らしい。過去の刑事も現在の刑事も良い。「未来は変えられる」という強いテーマが全編に横たわります。大傑作だと思う。
● ムーヴ・トゥ・ヘブン 私は遺品整理士です
무브 투 헤븐: 나는 유품정리사입니다
全10話。『シグナル』で良かったイ・ジェフンが出てます。『愛の不時着』の末っ子軍人タン・ジュンサンも出てます。「遺品整理の話かー、いっぱい感動エピソードできそうだもんね」なーんて思ってたら、予想もかけない展開に。遺品整理業を営むアスペルガー症候群の青年が、ある日転がり込んできた刑務所帰りの叔父さんと一緒に仕事をすることになるというお話。純粋で心優しいハン・グル君が主人公と思いきや、途中からどんどんチンピラ叔父さんの話になっていくのが意表を突かれました。この叔父さんがまた良い。孤独死、同性愛、養子縁組など社会問題をとても上手に取り入れた流石な脚本。こんなふうに死者に寄り添ってくれる遺品整理士、本当にいてほしい。
● ヴィンチェンツォ 빈센조
面白かったー! 3話くらいまでノレないと思っていたのが嘘のよう。韓国人のイタリアン・マフィア弁護士が巨悪に挑むハードボイルド・バディ・コメディ・ヒューマンドラマ。正義vs悪でなく、悪には悪で立ち向かう潔さ。1話1時間半くらいガッツリあるんですが、毎回最後にジャーンと「빈센조」のお決まりロゴが出るたび、楽しすぎて笑ってました。ヒロイン最高、なんといっても悪のボスが最高。個人的には主人公よりこのボスが大好きでした。ボスの周りのあらゆる人が自己保身と私利私欲による裏切りを繰り返す中、ロマンスも何もないのに結局最後まで離れていかなかったあの人。この二人のバディが、実のところ最強じゃないかと思ってます。