制度外就労支援① みやの森は「居場所」じゃなくて「カフェ」なのです
私たちはみやの森を「カフェ」という形にしました。
カフェにいるのは、働く人とお金を払ってくつろぐお客さん。
これは、私がフリースクールに勤めていた時運営していた「Y’sさくらカフェ」もそうでした。
さくらカフェのとき、水しか飲まないと決めている若者がいました。
「ここはカフェだから何か注文してください」というと、
「金を払わないとここにいられないのか」という。
「そうです。お客にならないんだったら働く人になってください。皿洗いする?」
彼は、「あなたの言うことはわかりやすい」とぼそり。
おお、納得したのね。ということで、彼はしばらく皿洗いに来ていましたが、途中からお客さんになりました。
みやの森カフェでも同じようなことがありました。
「お湯ください」
「なぜ?」
「カップラーメン食べるので」
「いやいやここはお店だから何か注文してください」
「これおいしいんですよ」
「それはわかりますが、注文してもらわないとカフェは潰れます」
意外にみな納得してくれます。
ランチ800円がつらい人には、裏メニュー「しんどいなあランチ」500円があります。「お金、おなかがしんどい人」のためのランチ。おにぎり100円も人気メニュー。そして皿洗い割引は100円。
こんなカフェの中で、若者たちは自分の立ち位置を見つけていきます。お客さんのみの人。お客さんときどきスタッフの人。とうとうスタッフになってしまった人。
ここから制度外就労支援がはじまりました(続く)
by えりこ(カフェ店主)
7月14日(金)12時
ついに!シェアハウスLiberoみやの森 クラウドファンディング始まります!!https://readyfor.jp/projects/miyanomori_sharehouse