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AYA世代ってご存知?

よ!

みなさんAYA世代って知ってますかね?僕は病気で片腕を取ってから初めて知りました。

AYAというのはAdolescent and Young Adultの省略です。Adolescentは思春期という意味です。つまりAYA世代というのは、癌に罹った15歳〜39歳の人達を指します。僕は肉腫という病気でしたがこの世代の一人です。

実はこのAYA世代は癌患者全体の2.5%と言われています。それくらい15歳〜39歳で癌に罹るのは珍しいんです。しかも、癌と言ってもAYA世代の人は珍しい癌(希少がん)になる人が多いんです。僕は類上皮血管内皮腫という名前の病気なのですが、これは100万人に1人と言われています。

身の周りに癌の人がいないと言うことは、共感できる人、してくれる人がいないんです。例えば失恋したり腹立つことがあったら誰かに愚痴りますよね、「うわー、わかるわー、俺もこんな彼女と付き合っててさー」みたいな会話しますよね。それでモヤモヤとかイライラが晴れたりするもんやと思います。それが出来ない。

さらには、15歳〜39歳って人生で大きなイベントが沢山あります。大学進学、就職、結婚ナドナド。この大きな岐路の時に病気をしてしまうと、人生が変わってしまう。出来たはずのことができない。夢や幸せを諦めなければならない。僕も芸人という夢を諦めました。そしてこの悩みを共感してくれる人がいない。とても辛いですよね。

そんなAYA世代の人たちが集まる「AYAひろば」という集いが国立がん研究センターでありました。こないだ参加したんですけど、対面とオンライン合わせて5人いました。そこで心理士さん(カウンセラー)が司会をしてフリートークをします。

癌になったけど新しい夢を見つけた人、まだ病気を受け入れ切れてない人、沢山の人がいました。

前向きに考えることが正解ではありません。無理すると心と体がついて来ません。

色々考えさせられたんですけどねー、言葉にするのはむずかしいんですけど、

僕は健常者と障がい者の2つの目線から考えてしまいます。僕は元々健常者でした。左腕を切断して障がい者になったんですけど、今までの健常者としての目線と障がい者としての目線、どちらもわかるようになりました。だから気づく事、自分にしか喋れない事が出来たし、何というか、より珍しい人間になれたなと思っています。
あと、ざんざん言いましたけど、病気になって沢山の人が応援してくれて、1人で生きてないことに気づけた。これも幸せの1つです。

でもね。この障がい者という自分を健常者の自分が俯瞰的に見てるんです。正直、病気になったり片腕切断したりすることなんて人生で起こらない方がいいに決まってるんです。僕は片腕を切断した事を悲しんだり悔いたりは一切してません。でも、これは自分のマインドというか考えなだけで、普通に考えたら不幸なんですよ。「五体満足で好きなことして夢追いかけてジジイになっても信頼しあえる友人と酒飲んでる方が絶対幸せや。」ってゆー自分もいるんです。

伝わってますかね。

この二面性というか二つの目線で僕は考えてしまいます。まあ結局自分がどう思うかって話になると思いますし正解なんてないんですけどね。

不幸中の幸い

みたいなもんやと思ってます。家が火事になったけど宝物は燃えてなかった。「宝物があってよかった。」と思う時点で不幸なんです。だって火事になってるもん。みたいな。

宝物が失われないのは当たり前なんです。でも火事によって当たり前の幸せに気づいた。これは気づいたんじゃなくて、気付かされたんです。気付かされた時はもう不幸なんです。

当たり前に気づいてない状態が実は幸せやな、って考えるようになりました

でも今の自分は幸せやって思ってます。

どないやねん

二つの目線から考えてるという話でした。

ほなまた!

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