連載企画/口蹄疫終息10年の誓い
成長と発展の10年へ
団結力が宮崎の強さ コロナも乗り切れる
【写真右】牛の繁殖農家と会話する青木淳一さん(左)。防疫力を高めるため「人材育成が必要」と指摘する=2020年8月27日午後、日向市東郷町
【写真左】「危機に直面したからこそ生まれた団結力が本県畜産の強さ」と語る壹岐秀洋さん=2020年8月27日正午、西都市
本県で29万7808頭の牛や豚などが犠牲となった口蹄疫が終息し、2020年8月27日で10年を迎えた。農家や獣医師ら関係者はこの10年、未曽有の災禍を胸に刻み、復興に奔走してきた。「本県経済の中核を担う産業にしていく」「二度と発生を許さない」-。成長と発展を誓い、復興の先にある畜産王国の未来を見据えている。
【写真】「この先は発展するための10年」と強調する遠藤太郎さん=27日午後、川南町
「ようやく生産基盤が整った」。川南町の養豚業遠藤太郎さん(43)。約6千頭が殺処分された悔しさをばねに復興に突き進んできた。経営環境も変化し、貿易自由化の進展で海外産の輸入量は増加。「競争を勝ち抜くためにも規模拡大を進める。この先は発展するための10年」と力を込める。
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