【ぷらっと自由時間】DO楽! 記者のおすすめ①
「DO楽! 記者のおすすめ」は記者が親しんだり、レジャーの楽しみ方を提案します。
「ウオーキング」
手軽にマイペースで 季節や風を感じながら
川面をなでるような風と、さんさんと降り注ぐ太陽の光を体いっぱいに受け河川敷を歩く。「なんて気持ちいいんだ」。宮崎市の大淀川沿いを歩くとき、そんな心の声を何度聞いたことか。数年前から記者(55)が親しむウオーキング。「ぷらっと自由時間」の第1回にふさわしく、手軽に自由に楽しめるウオーキングの魅力を紹介しよう。
10年前、ある罰ゲームでジョギングを始めることに。何ごとも真剣に向き合う性格で、フルマラソンに挑むまでになった。大会前3カ月の集中練習が奏功し、47歳から青島太平洋マラソンを3年連続で走破。大いなる自己満足からシューズを脱いだ。ただ、運動をパッタリやめるのはいかがかと、1カ月に2、3度、10キロ程度歩いている。
コースは大淀川右岸、左岸の河川敷や堤防。2時間余り、ただただ歩く。仕事のこと、世の動静、仕事のこと、人間関係、そしてまた仕事のことが頭を巡る。「ヒバリの鳴き声が聞こえるぞ」「ハーフパンツじゃ寒いわ」「葉桜になったな」と、季節を感じることも忘れない。何物にも代え難い、ぜいたくな時間なのだ。楽しむスタイルなど我流でいいに違いないが、詳しい人に聞いてみよう。
「手軽に、自由に、マイペースで楽しめるのがウオーキング」。歴20年近くの県ウォーキング協会会長の長嶺貴臣さん(69)=宮崎市=は期待通りに話してくれた。
教室で指導もする長嶺さんは、「健康づくりを意識するなら、時速6キロを目安にしてみては」とも。時速6キロは、1キロを10分で歩くぺース。自分は5キロを1時間で歩くので、まだ速い計算だ。長嶺さんが所属する「みやざきウォーキングクラブ」が10カ月ぶりの例会で歩くと聞き、参加させてもらうことにした。
◇ ◇ ◇ ◇
その日は、あいにくの雨。それでも17人が参加し、準備体操の後、開通したばかりの小戸之橋を含む約6キロのコースを2時間ほどで歩くという。久しぶりの例会で、ゆっくり歩くことを心掛けた中、長嶺会長が見せてくれた時速6キロのペースは、やはり速い。「1キロは速く、1キロはゆっくりなど自分でペースを決めるといい」と長嶺会長。
参加者の多くは、健康のため歩いている60、70代。「年齢は内緒」という海江田典子さんは、歩いた後、「風を感じられるのがウオーキングの魅力。ずっと続けたい」。
好天となった翌日、陽光に誘われるまま河川敷を歩いた。確かに風を感じる。「気持ちいい」。また心の声を聞いた。
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