見出し画像

「80日間世界一周」を読んだら、世界の広さが少しだけわかった気がした

「80日間世界一周」を読み終えたので、感想(もとい独り言)を書き留めたいと思い、noteを開きました。


作者はジョール・ヴェルヌというフランスの小説家。読み終わった後に知ったんだけど、他の作品として「海底2万里」や「15少年漂流記」などのSF作品があるそう。「15少年漂流記」は小さい時に読んだなぁ、と書きながら思い出しました。


さて「80日間世界一周」ですが、『どうして80日間なの?』とか『どういうルートで周ったの?』といった疑問は他の方のレビュー(もしくは本書)に譲るとして、感じたことをメモしておきます。



世界のこと、全然知らないな..


読んでで一番に思ったのはこれです。題名の通り世界一周する物語なのですが、いかんせん地名とか、世界地図が十分に頭に入っていないので、「それどこ?」という疑問が浮かぶこともしばしば。


ただ悪いことだけではないと思っていて、こういう本なり小説なりを読んで、疑問に思ったものを調べた方が頭に残りやすいのかなと思います。一方的に押し付けられる暗記科目とかに比べて。


こういう地名をなかなか知らないのも、世の中Googleマップがあれば大抵のところは調べられるので、「自分で覚えなくてもネットが答えを出してくれる」って体に染みついちゃうと、逆に知識が得られないと危機感を覚えました。


似た例として、車の免許を取るために教習所に通っていた当時のことを思い出しました。今ってカーナビがあるからルートを覚える必要って一見ないんですよね、機械が教えてくれるので。


試験では決められたルートを通る必要があるんですが、なかなか覚えられなかったんです。教官も「昔はカーナビなんてないから、皆で必死になってルートを覚えたり、地図に書き出していたんだ」なんて話をしていたのを思い出します。


まずはハードルの低い近所でも、デバイスを置いて、自分の脚でその街のことを知りたいなと感じました。それがもっと広がって、やがて世界一周できたらもっといいな。



「世界一周ってどういうルート?」
から派生して、「日本一周するならどういうルート?」


この記事を読んでくれているあなただったら、
「自由に世界一周していいよ」と言われたらどのようなルートを選びますか?


例えば赤道沿いに一周するとか、有名なスポットを選んで通過するように移動するとか。極端な話、南極点の周りを歩けば一応一周したことにはなるのかなとか、赤道直下と反対に極半径を行くのもありなのかなとか。


人によっていくらでもルートが浮かんでくるのかなと思います。世界一周経験者の方、よければどのルートで渡ったのか教えていただきたいです。


で、今のご時世で世界一周は難しいとして、日本一周ならまだハードルが低いと思ったのですが、ここでまた疑問が浮かびます。「日本一周って、どういうルートがあるんだ?」と。


「日本って島国だし、『全ての島を回る』ってのも日本一周だろうし、海岸線沿いをひたすら行くのも日本一周になるだろうし、でもそれだと移動手段が必要だな..」とか。


はたまた、「沖縄から北海道まで47都道府県を全部回るルートもいいよな..なんなら各地の四極(最北端、最東端、最南端、最西端)を回るのも日本一周と定義できるか」なんて様々な考えが浮かびました。


もはや「これがぼくの考える日本一周だ!」と定義してしまえば、なんでもアリなような気がしますが。笑 一蹴ではなくて片道になりますが、今の時期だと桜前線に合わせて南から北上していく、なんて旅も十分面白そうです。



街並みの描写力すごい(1873年に出版ということを考えるともっとすごい)


この本で「やっぱり小説ってすごいな」と感じたのは、街の描写です。


タイトルの通り世界一周するのですが、世界にはいろんな街があって、そこに住む人々であったり、また街から街への移動(船や電車)中の自然の移り変わりなんかも細かく描かれていて、「きっと同じルートを旅したら、似た光景が見られるんだろうなぁ」と感じました。


スマホにも高性能で小型のカメラが搭載されたりしていて、旅先での風景を写真に、しかも高画質に収められる時代になりました。その街の風景を相手に伝えるなら、写真をシェアすれば、言葉よりも多くの情報が伝えられるかもしれません。


そんな時代にあってなおさらなのか、「文章で物事を伝える」って大変なんだなと感じました。合間に挿絵はあるのですが、当時描かれたものなのか、もしくは小説の中の世界観なのか、精密な絵というよりは風刺画というか、ストーリーを伝えることが目的のように思えたので、やはり街並みを伝えるのは文章メインだったように感じます。


しかもこの本が出版されたのが、調べたところだと1873年でした。今ならスマホで情報収集して、ネットに上がっている写真を見て描写する..なんてこともできなくはないですが、当時はそんなことできなかったはず。


そもそも海外を移動するということ自体、難しかった時代だと思います。そんな時代にあって、これだけ世界各国の街並みや、それぞれの移動手段を上手くまとめるなんて..これが小説か!と、普段あまり小説を読まない分、余計に感じました。


そんな文章力を身につけるためにも、少しずつ書いて身につけようと思います。



この記事は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


文章を書くのにかかった時間:34分
文字数:2198文字

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?