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夢の話

他人の夢の話ほどつまらないものはないというけれど。三日前、夜はライブで演奏する予定があって、家で昼ごはんを食べたあとすごく眠くなり、もうちょっと練習しときたいけど今昼寝して休養した方が結果として良い演奏できそう、けど玄米炊いて間食用におにぎり作りたいな…と思いながらうとうとと横になっていたら、夢を見ました。弟が退院して家に戻ってきて、特養にいる父も一時的に付き添っていて、家に父も弟もいるなんて滅多にないことだなーと思いつつ家の中に大人の男性二人が存在している圧迫感がうっとうしくも久しぶりで懐かしく、そして普段は台所にある冷蔵庫が何故か自室にあって、冷凍保存された近所の美味しいパン屋の菓子パンを物色してライブにどれを持って行こうか検討してるところで目が覚めました。結局玄米を炊く時間は無くなって、件のパン屋でおつとめ品のサンドイッチを買って急いでライブに向かいました。ただそれだけの話なんですが。弟は一年ちょっと前に亡くなったし、父は要介護4か5でカテーテルの交換のために通院する以外では特養の外に出ることはまずないので、今となってはあり得ない夢を見た自分に呆然としました。いつも夢に出てくる父は昔のままの姿をしています。ちょっとなで肩で猫背の広くて穏やかな背中。毎月のように演奏させてもらってるライブハウスでのいつものブッキングライブ、けど今ここに自分が存在していて演奏できるのは決して当たり前じゃないことを想って、襟を正すような心持ちになりました。お線香の煙のような、ろうそくの炎みたいな演奏をしたい。とここ何年も、漠然とおもったりすることがあります。

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