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大人の作法 お誕生日編

大人の誕生日は、いかに自分が楽しくなれるかで決まる。僕は大人になった気もしないまま24歳になった。

「今日誕生日なんで!」と定時で帰る金曜日。

同僚のおじさんが「お前誕生日か!これやるよ!」とマルちゃんZUBAAAN!の袋麺をポンっと放ってきた。

これが家族や恋人より先にもらった誕生日プレゼント。いつもは自分が嫌いなトムヤムクン味の春雨スープしかくれないのに。ちょっと面白かった。

お祝いのご馳走様は、お寿司にした。車で向かう途中にミッキーの声真似をしていたら心臓あたりの神経がつった。デスノートで殺される前ばりに心臓を抑えてなんとか耐える交差点。肝心のミッキーは全く似ていないので踏んだり蹴ったりだった。

友人からはスタバのチケットを貰ったが、最寄りのスタバまで車なら2時間かかる。

「お前どこにでもスタバあると思うなよ!」と言えるのは高校来の仲だから。帰省したら大事に使います。ありがとう。

恋人からは、ローソンの500円チケット。これでケーキでも食べてね!と残業の合間に送ってくれた。ケーキは売っていなかったのでティラミスと胡麻鮭おにぎりを買って写真を送った。

コンビニスイーツなんて普段買わないので美味しさにびっくりした。

えっお店みたい!

僕の中のOL(いつもなぜか川崎重工の事務員の設定になる)が喜んだ。

家に帰るとすぐに、YUKIちゃんの『ふがいないや』を聴いた。口パクしながら「一つ歳をとった」と1Kの部屋で呟く。

バスを待つ高校生が怖くて膨らむように避けて歩いた24歳の夜。お風呂のすぐ後にお腹が痛くなってトイレへ行った24歳の夜。

一人暮らしで迎える4回目の誕生日は、あくびがでそうなくらい普通で、充分過ぎるほど幸せだった。

大人の誕生日は、それなりに複雑だ。可能性は減るし、周りとの差も気になる。

ちょっと凹む自分を許してやろう。それも自分の一部なんだから。

大人の誕生日を楽しめるかは、自分次第だ。

でも、どうせ歳をとるなら少しでも幸せを感じたほうがいい。

そう思えるのはまだ若いからかしら。


おまけ 

『こぼれてしまうよ』のYUKIちゃんが可愛くて何回も観てしまう。しかもいい曲〜〜

MVに出てくる横浜がどのあたりなのかが気になっている。


金曜ロードショーは、『ハリーポッターと死の秘宝part2』

好きなシーン

スネイプ先生とマクゴナガル先生の戦闘

ピエールトータンロコモーター(合ってる?)を唱えた後のマクゴナガル先生のかわいさ

「私の娘に何をする女狐」

スネイプ先生の純愛と最後

わかる人にはわかるはず

そういえば、ファンタビの続きはもうやらないのだろうか。マッツのグリンデルバルトを見せてくれよ......もう何年前だよ......

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