不条理劇の定義とかよく知らんけど面白いぞ!(雑記)

不条理劇が好きなような気がする、ぼんやりと。

今年、初めて不条理劇の上演を見た。
今年、初めてベケットの戯曲をちゃんと読んだ。
今年、初めてリーディングワークショップみたいなものに行ってみたら、たぶんそこで読んだ台本は不条理劇のものっぽかった。

でも、不条理劇やその戯曲についていろいろ考察したり批評するのは野暮な気がするから、不条理劇について書くには不条理劇を書くしかないという結論に至った。書けるかどうかは別として。

不条理劇は、それ自体が社会への批評なので、それを批評するって意味分かんないもんね。

世の中が不条理越えてクソッタレだと私は思うから、不条理劇じゃなくてクソッタレ劇を書いてみたい。書けるかどうかは別として。

基本的に不条理劇はハイコンテクストだから、勧めるのも魅力を語るのも難しい。クソッタレの社会を前提とするには、社会のクソッタレ加減を知らなくちゃいけない。
事実らしきものの捏造と、体よく人から資産を搾取することと、被害者面をするための表情筋と、ちゃんとした人面をするための話芸と、自己の一貫性を演出する技術と、なし崩し的に積み重ねられた既成事実。そんな意味ワカランもので出来上がった社会を前提に、その全部をシニカルに暴くことができる不条理劇は、やっぱり発明だなと思う。

不条理劇について、まだ誰かとしゃべったことがない。誰かとしゃべってみたい。感想を言ったりとか突然無観客無配信のコントしたりとかしたい。

世の中がどんなにクソッたれかという話は、深刻にもできるけど笑いながらもできると思ってる。後者が私の肌には合ってるような気がするし。結局くだらないことで世の中回ってるんだし、自分もくだらない曲芸をやっていくのがいいのかもな。

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宮森みどり
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