『非なりて似る』
いや、非なりて似るなんて言葉ないんですけどねww
似て非なるの対義語で調べてみると
「大同小異」とか「五十歩百歩」とかそちらが出てくる。
うん、そーなんやろけども
『似てるんだけど別モンであり、別モンなんやけども似てる』
そう感じてるもんだから上で出した対義語ではどーしてもしっくりこなくて。
そんな、2人のヴォーカリストについて最近気付いたというか、自分にとってはこう感じるようになったというお話。
僕にとって好きなヴォーカリストの定義
といっちゃうと大げさなんやけどね、有り体にいうと「上手い」ってことになるんやけど、それはスキル面での話ではなく、、、いやスキルもあるに超したことはないんやけども、歌の上手さと表現力ってイコールではないと思ってて、どれだけ上手くても感情が動かされないと刺さんないし刺さる歌って上手さではなかったりすることもあるんですよね。
勿論ジャンルによって上手さは重要、僕の大好きなヘヴィメタルなんかはやはりまず歌唱力は大前提になることがほとんどやったりしますし。
勿論例外もありますww
そんな中でアイドルの人気って歌の上手さが絶対ではなかったりしますよね。
ドルヲタにとってのそういった評価であったり応援のあり方を否定するつもりは全くないですし、自分にとってもそれが絶対ではないし自分なりにアイドル楽曲に触れてきて楽曲の方向性次第の部分もあるなぁって思えてたりするわけです。
アイドルというジャンルは他のどの音楽ジャンルよりも多様なスタイルを表現することができる故の楽曲と歌声のギャップから生まれる面白さもあり、そのギャップが面白くて好きなグループ好きな楽曲もあります。
ただ、そんな中で推しにまで昇華するとなるとまた話は別。
多様な音楽に対するアイドルという受け皿のおもしろさ
それに気付かせてくれたのは「ももクロ」との出会い。
Z伝説のMVを初めて観た時の
「これは何を観せられているんだろう??」
から始まった気になる存在、まさにギャップにやられた瞬間。
やたら展開しまくるクセになる楽曲に5人の個性をカラフルにぶち込んだ変なMVが頭から離れなくなって色々調べてたらあっちゅーまにハマってしまってましたねww
歌のうまさだけでいえば当時なら有安杏果推しになっててもおかしくないのに、百田夏菜子の魅力に取り憑かれたのも何かしら引っ掛かるもの、突き刺さるものがあったからなわけで。
特にLIVEにおける表現力に完全にやられてしまったしそれでいてあの天性の少年漫画主人公的キャラクター、そこからしっかり年月をかけて表現力に歌唱力もしっかり身につけて今ではソロコンで多くの人を魅了するまでになっててほんますごい。
求めてたのはコレや!
そのまま不動の推しでいるであろうと思われたがその座を奪ったのが大阪☆春夏秋冬MAINA、現MAINAMINDなわけです。
アイドルとしての歌とキャラクターで魅了されてた夏菜子ちゃんとは違い、自分がこれまで聴いて育ってきた音楽としての好きのど真ん中をぶち抜いてきたインパクトが絶大過ぎた。
ROCKに特化した楽曲とそれに負けない力強い歌唱。
や、歌が上手いという言葉で片付けられない身体全体で歌を表現してる姿にイッパツでやられたんですよね。
アイドルってここまでやってええんや、てかここまでやってるコがいた事を知らなかった事に衝撃。
面白いのが、歌やダンスに無縁だったのが存在が大きくなるにつれアイドルとしての自分に自覚をもって結果カリスマ的存在になった夏菜子ちゃんと(超ざっくりww)、幼少期から歌とダンスが生活の一部にあって音楽を表現する為に産まれてきたかのようなMAINAちゃん、真逆と言っても良い2人なんやけど僕的にとても似ている2人なんですよね。
自分の信じたものに対して物凄く純粋に真っ直ぐに向き合ってる姿だったり、普段はポンコツなのにステージに立った時のカリスマ性だったり人々を魅了する言葉だったり。
そして、その2人と同じ空気を纏ってると感じているのが新章しゅかしゅんの月姫(tsuki=HIME)。
歌のキャラクターとしてはまた違うんだけども、きっと僕が惹かれた、推しメンにしちゃったのってそこが関係してるんやとも思ってたり。
さて本題(笑)
はい、ちょっと寄り道が過ぎました^^;
今回書きたかったのはそんな百田夏菜子を推しの座から引きずり下ろしたMAINAMINDことMAINAちゃんと新章としてしゅかしゅんを引き継いだ月ちゃんの『非なりて似ている』ところ。
初代しゅかしゅんを多少なりと知っている方からちょくちょく耳にするのが
「月姫の歌はMAINAに似てる」
しゅかしゅんの存在を楽曲からも引き継ぐに当たって月ちゃんは初代のLIVE動画を何度も観て研究して自分の中にちゃんとしゅかしゅんを血肉として取り込もうとすんごい努力しているってのは、事務所の先生とお話しする際にも良く聞いているし勿論その努力の跡は凄く感じるんですよね。
でも、僕的にそこまで似てるとは思えなかったんですよ。
ていうのも彼女の個性とMAINAちゃんの個性って結構違うと思ってて、そもそもお互いが持ってる歌のノリ方が違うのでその時点で似てないなぁと。
MAINA=重心のある後ノリ
月姫=スピード感ある前ノリ
もたってるとか走ってるって意味ではなくね。
歌い手がもってる自身のビート感といいますか。
これまでに2人が聴いてきた音楽の違いはやはり歌唱に現れてると思えちゃって、そうなると似てるという言葉で片付けるにはちょっと雑な気がして。
似ていることは決して悪いことでは無いんよ
月ちゃん本人としては似てると言われることは、MAINAちゃんは目指している尊敬する存在やろしそこに近づけているのであれば最高の褒め言葉やろしそこを否定するわけではないし、それだけの努力が実ってる証拠全然悪いことではないのは勿論やしそれはでっかい評価。
僕的にはそこにちゃんと月姫としての個性はしっかり乗ってると思うし、感情のままにど直球どストレートにぶっ刺さってくる歌声は月ちゃんの最大の持ち味であり最高の武器やと思ってます。
ここまでやと2人は「似て非なるもの」って結論になっちゃうんですが、最近のMAINAMINDと新章ちゃんのLIVEを体感してその評価が変わりました。
MAINAMIND(マイナマインド)
MAINAちゃんはR&Bやソウルが身近な環境で育ってきてた自分のビート
がある中、しゅかしゅんとしてROCKを歌う必要に駆られてそこから様々なROCKに触れて勉強ししゅかしゅんの楽曲に合わせた歌唱を身につけて歌ってきてたんですよね。
そんでその歌唱が僕にぶっ刺さったわけです。
で、しゅかしゅんが活動休止となって、自身のルーツを自分で書いた楽曲によって体現するようになってより自由に自分らしさ全開で歌っている今こそがMAINAそのものの歌であり彼女のマインド。
言い方を変えれば、しゅかしゅんの頃はある意味しゅかしゅん用のMAINAちゃんだったんよね、悪い意味じゃあなくね。
そんでもって、今のMAINAMINDさんはなんていうかもう無双状態。
音楽の上で自在に自分を表現してどんな場でも自分の色に染めていく姿はまだ観たことない人はホンマ是非とも一度観てほしい。
月姫(tsuki=HIME)
で、月ちゃん。
歌うことが小さい頃からずっと大好きで、自分の大好きなことを思いっきり出来るチャンスを射止めて天界から地上に降りてきた。
そんな彼女の夢はディズニーアニメの主題歌を歌うこと。
既存のアニメの歌を歌う機会があれば、ではなくて新作アニメで抜擢される事。
この大きな夢からもわかるように、音楽に触れてきたお互いのルーツは全く違うんやろけど、2人の歌への熱量はベクトルは違えど変わらないと思うんですよね。
そんな2人が、お互い違うルーツなんやけどしゅかしゅんのヴォーカリストとして向き合う(向き合ってた)姿勢って実は同じなんじゃあないかなって。
ROCKヴォーカリストとは?を模索しながらしゅかしゅんでのスタイルを作り上げてきたMAINAちゃんと、しゅかしゅんのヴォーカリストとは?を模索しながら発展途上中の月ちゃん、突き詰めた先に見える光は同じなのかもしれないなぁって。
それを強く感じたのが1周年ワンマン「ナナナナ」で披露された"See you again"。
これは初代から引き継いだ曲で、当時からイントロが流れただけで涙腺のパッキンがゆるゆるになるくらい感情もってかれる大好きな曲。
それくらい楽曲の持つ強さ、MAINAちゃんのここでの歌唱が焼き付いちゃってるもんだから新章ちゃんはこの曲の強さに負けずにやりきれるんやろか?って、今後引き継いでいくとしたらなにやってほしい?の最有力候補でもあったし逆に手だして大丈夫?っていう不安な曲でもあったわけです。
そんな心配は1周年ワンマンで披露された際にサクッと解消されちゃいましてww
新章ちゃん4人でしっかりパート分けされていて個々の個性をもって新しい色をつけて魅せてくれている新鮮さと月ちゃんのエモい歌声に1発でやられちゃいました。
で、この時に感じてたエモさの質が確実に変わってたのが12月6日の「DON'T STOP DREAMING vol.14」。
メンバー全員がまたこの短期間でぐっとスキルアップしてたってのも勿論あるんやけど、この日の月ちゃんからは、かつてのMAINAちゃんが放っていた、歌に乗せていた感情と同質のモノを感じたんですよね。
これが僕が感じた「似て非なるもの」から「非なりて似る」存在となった瞬間。
初代が積み上げてきた10年を背負って立つっていう重圧をこの約1年半で自分たちの糧に昇華して新しい、ほんとの意味での新章 大阪☆春夏秋冬が始まったんやなって、名前と楽曲だけでなく、真の意味で大阪☆春夏秋冬を引き継いだんやなぁって思いました。
そう、まだデビューして2年も経ってないわけですよ、これからの伸びしろえっぐいと思うわけです。
2024年、上昇気龍に乗ってどこまでも高く駆け上ってく姿楽しみにしております♪